世界のサッカーの中心地、欧州各国リーグへ日本の実力者たちが続々と向かっている。新シーズンがスタートし、もはや数えきれないほどの選手がプレーしているが、誰がどこに所属しているのか整理し観戦の助けとしたい。UEFA カントリーランキング上位リーグの1部と2部のクラブに所属する主な日本人選手79名のリストをチェック!


5大リーグをはじめ、欧州各国リーグで日本人選手たちが活躍している

イングランド(UEFAカントリーランキング1位)

遠藤航(MF/リバプール) 
三笘薫(MF/ブライトン) 
冨安健洋(DF/アーセナル) 
坂元達裕(MF/コベントリー・シティ/2部) 
三好康児(MF/バーミンガム/2部) 
中山雄太(DF/ハダースフィールド/2部)

 ブンデスリーガ開幕直前に急転直下でシュツットガルトからリバプールへ移籍が決まった遠藤航はビッグサプライズ。昨季、ブライトンでブレイクした三笘薫は、プレミア2年目でさらなる飛躍の予感を感じさせる。アーセナルの冨安健洋は昨季ケガで後半戦を棒に振っただけに、今季はケガなく存在価値を示したい。3人の日本人対決は要注目だ。

スペイン(同2位)

久保建英(FW/レアル・ソシエダ) 
橋本拳人(MF/ウエスカ/2部)

 昨季の久保建英はファン投票でシーズンMVPに選ばれる大活躍。今や得意のドリブル突破から攻撃の違いを生み出せる、レアル・ソシエダ最大の武器となっている。今季はダビド・シルバの引退により、久保への期待と負担はさらに増えるだろう。憧れの舞台であるチャンピオンズリーグ(CL)でどんなパフォーマンスを披露するのか注目したい。

ドイツ(同3位)

浅野拓磨(FW/ボーフム) 
奥川雅也(FW/アウクスブルク) 
堂安律(FW/フライブルク) 
原口元気(MF/シュツットガルト) 
伊藤洋輝(DF/シュツットガルト) 
板倉滉(DF/ボルシアMG) 
長谷部誠(DF/フランクフルト) 
林大地(FW/ニュルンベルク/2部) 
奥抜侃志(FW/ニュルンベルク/2部) 
上月壮一郎(FW/シャルケ/2部) 
町野修斗(FW/キール/2部) 
伊藤達哉(FW/マクデブルク/2部) 
遠藤渓太(MF/ブラウンシュヴァイク/2部) 
田中碧(MF/デュッセルドルフ/2部) 
アペルカンプ真大(MF/デュッセルドルフ/2部) 
内野貴史(DF/デュッセルドルフ/2部) 
室屋成(DF/ハノーファー/2部)

 堂安律や浅野拓磨、板倉滉、伊藤洋輝といった日本代表選手をはじめ、2部も合わせると17人と多くの日本人が活躍するドイツ。昨季5位と惜しくもCL圏内を逃した堂安所属のフライブルクだったが、今季はヨーロッパリーグ(EL)に挑戦する。そして今季も現役続行となった39歳の長谷部誠が、新監督の下でどんなシーズンを送るのかも注目。さらにキールへ町野修斗、ニュルンベルクへ林大地と奥抜侃志(かんじ)が移籍するなど、2部の日本人選手からも目が離せない。

イタリア(同4位)

鎌田大地(MF/ラツィオ)

 フランクフルト退団が発表されてから、なかなか新天地が決まらなかった鎌田。最終的に選んだのはセリエAのラツィオだった。かつては中田英寿や名波浩、中村俊輔、長友佑都、本田圭佑など、多くの日本人が活躍してきたイタリアだが、今季は鎌田のみとやや寂しい。第3節、アウェーのナポリとのビッグマッチで決勝点を決め、早速その実力を見せつけた。

フランス(同5位)

伊東純也(FW/スタッド・ランス) 
中村敬斗(FW/スタッド・ランス) 
南野拓実(FW/モナコ) 
オナイウ阿道(FW/オセール/2部)

 昨季、攻撃の中心としてチームを牽引した日本代表の伊東は、今季も大黒柱として活躍するだろう。そんなスタッド・ランスに同じく日本代表の中村が加入。伊東との両翼でリーグ・アンの猛者を相手に大暴れを期待したい。また、トゥールーズでプレーしていたオナイウは、2部のオセールへと活躍の場を移した。

オランダ(同6位)

上田綺世(FW/フェイエノールト) 
小川航基(FW/NEC) 
佐野航大(MF/NEC) 
斉藤光毅(MF/スパルタ) 
菅原由勢(DF/AZ) 
長田澪(GK/フォレンダム)

 最大の注目は、上田綺世が昨季王者のフェイエノールトにクラブ史上最高額の約1000万ユーロ(約15億円)の移籍金で加入したことだ。早速第4節でゴールを記録し、チームへスムーズに適応しそうだ。ほかにも代表組の菅原由勢はもちろん、小川航基、斉藤光毅など、今後代表に選ばれる可能性もある選手たちの活躍も楽しみだ。

ポルトガル(同7位)

守田英正(MF/スポルティング) 
相馬勇紀(MF/カーザ・ピア) 
藤本寛也(MF/ジル・ヴィセンテ) 
渡井理己(MF/ボアヴィスタ) 
行友翔哉(MF/ファマリカン) 
中村航輔(GK/ポルティモネンセ) 
三浦知良(FW/オリヴェイレンセ/2部) 
小枇ランディ(FW/オリヴェイレンセ/2部) 
永田滉太朗(MF/オリヴェイレンセ/2部) 
小久保玲央ブライアン(GK/ベンフィカB/2部)

 昨季から名門スポルティングに加入した日本代表の守田英正は、不動のレギュラーボランチに定着し、CLの舞台も経験。欠かせない戦力として今季も間違いなく活躍するはず。代表組では相馬勇紀が1月にカーザ・ピアへ期限付き移籍で加入し、第18節に1ゴール1アシストの活躍。今季終了まで期限を延長した。また、昨季2月に2部のオリヴェイレンセへ期限付き移籍していたカズは、今季も期限延長でプレーを継続している。

ベルギー(同8位)

岡崎慎司(FW/シント=トロイデン) 
伊藤涼太郎(MF/シント=トロイデン) 
藤田譲瑠チマ(MF/シント=トロイデン) 
山本理仁(MF/シント=トロイデン) 
小川諒也(DF/シント=トロイデン) 
橋岡大樹(DF/シント=トロイデン) 
シュミット・ダニエル(GK/シント=トロイデン) 
鈴木彩艶(GK/シント=トロイデン) 
安部柊斗(MF/モレンベーク) 
川辺駿(MF/スタンダール・リエージュ) 
本間至恩(MF/クラブ・ブルッヘ) 
松尾佑介(MF/ウェステルロー) 
三竿健斗(MF/ルーヴェン) 
森岡亮太(MF/シャルルロワ) 
町田浩樹(DF/サン=ジロワーズ) 
渡辺剛(DF/ヘント) 
谷晃生(GK/デンデル/2部)

 総勢17人と、ドイツと並んで多くの日本人がプレーするベルギー。なかでも日本人選手の海外移籍先としてお馴染みになったシント=トロイデンには8人もの選手が所属。今季から伊藤涼太郎、藤田譲瑠チマ、山本理仁、小川諒也、鈴木彩艶の5人が加入している。また、そのほかにもモレンベークに安部柊斗、デンデルに谷晃生が加入。今季も多くの日本人選手の活躍が期待される。

スコットランド(同9位)

古橋亨梧(FW/セルティック) 
前田大然(FW/セルティック) 
旗手怜央(MF/セルティック) 
岩田智輝(DF/セルティック) 
小林友希(DF/セルティック) 
小田裕太郎(FW/ハーツ) 
田川亨介(FW/ハーツ)

 昨季までアンジェ・ポステコグルー(現トッテナム監督)が指揮していたセルティックには今季も5人の日本人選手が所属。プレミアリーグへの移籍が囁かれたエースの古橋亨梧だったが、新たに4年契約を結んだ。そして第4節のオールドファームダービー(レンジャーズ対セルティック)で決勝ゴールを決め、今季も絶対的なエースとしてチームを牽引しそうだ。

オーストリア(同10位)

二田理央(FW/ザンクト・ペルテン/2部) 
財前淳(MF/グラーツァー/2部) 
佐藤岬(MF/ドルンビルン/2部) 
ハーフナー・ニッキ(DF/SVリート/2部)

 かつてはザルツブルクに宮本恒靖や三都主アレサンドロ、記憶に新しいところでは南野拓実や奥川雅也が所属。昨季はリンツで中村敬斗(スタッド・ランス)が活躍するなど、オーストリアは日本人選手の活躍の場としてお馴染みのリーグの一つとなっていたが、今季はトップリーグにはひとりも所属なし。2部のSVリートには名古屋グランパスや年代別代表でも活躍したハーフナー・ニッキが今季から加入している。

<その他の主な日本人選手> 
スイス(同13位) 
鈴木冬一(MF/ローザンヌ) 
瀬古歩夢(DF/グラスホッパー) 
常本佳吾(DF/セルヴェット) 
デンマーク(同17位) 
鈴木唯人(MF/ブレンビー) 
クロアチア(同19位) 
金子拓郎(MF/ディナモ・ザグレブ)