オリックス・山本由伸【写真:荒川祐史】

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16日に登板予定の山本由伸の視察にヤンキース首脳陣らが来日の可能性

 今オフのメジャー挑戦が見込まれているオリックス・山本由伸投手の“争奪戦”が、早くも水面下で白熱している。ノーヒットノーランを達成した9日のロッテ戦(ZOZOマリン)にもメジャーのスカウト陣がスタンドから熱視線を送っていたが、次登板に向けても各球団の編成陣が来日。米国からは、まるで日本で「ウインターミーティングが行われているようだ」との声も漏れている。

 メッツ放送局「SNY」が発信した記事によると、山本が登板予定の16日・楽天戦(京セラドーム)に、メジャー球団のGMや編成本部長が少なくとも2人、視察に向かっているという。ある情報筋によれば、その2人とはカブスのジェド・ホイヤー編成本部長と、ブライアン・キャッシュマンGMが信頼を置くヤンキース球団幹部のティム・ネアリング氏。さらに、もう1人どこかの球団のGMが来日するようだ。

 さらに、ネアリング氏らヤンキース一行については、今回の来日は山本だけが目的ではないという。もう1つの狙いとは、17日の西武戦(ベルーナドーム)での登板が見込まれている佐々木朗希投手の視察だ。「まだMLB入りまで数年かかる中、ヤンキースの複数の幹部が個人的に彼のスカウティングをしていることは特筆に値する」と記事では指摘している。

 もちろん、同じニューヨークに本拠を置き、今季は千賀滉大獲得で成功を収めているメッツも指をくわえて見ている訳ではなく、これまでにビリー・エプラーGMが来日するなど山本の動向に熱視線を送っている。いずれにせよ、メジャーの編成担当が大挙して日本に来ている様は、それだけNPB投手への評価が“野球の本場”で爆上がりしている証拠とも言えそうだ。(Full-Count編集部)