マンチェスター・ユナイテッドのFWウェイン・ルーニーが、主審に対する暴言で厳しい立場に立たされそうだ。1−1の引き分けに終わったレディング戦(23日)で、ルーニーは主審を激しく侮辱。この行為に対し、イングランド・サッカー協会(FA)は、厳重注意を与える見通しだ。

 『ザ・サン』紙が伝えたところによると、このイングランド代表FWは、エリア内で倒れたプレーでPKの判定を下さなかったピーター・ウォルトン主審に対し、「おい審判! 今のはPKだろうが! このクソ野郎。フ×××」と激しく抗議。しかも、この暴言シーンは、『BBC』で放送されたハイライト番組内で、視聴者が確認できるほど鮮明に映し出されてしまった。主審はこの暴言を無視したが、FAの規律委員長はルーニーの行為を問題視。出場停止等の処分は見送るが、態度の改善を厳しく求める警告書をクラブ側に送るとしている。

 さらに、ルーニーの暴言問題が取り沙汰されたのは、今回が初めてではない。2005年2月の試合で、主審に度重なる暴言を行なった行為が大きく取り上げられ、FAが選手の侮辱行為に対するルールを変更したほどだ。

 プレシーズンのポルト戦で受けたレッドカードで、今シーズンはすでに3試合の出場停止処分を受けているルーニー。今回の警告で、主審のマークがさらに厳しくなるのは必至だ。開幕戦以来ゴールなしと、不調にあえぐエースは、またもや同じ過ちを犯して、自らの首を絞めてしまったようだ。