紫苑S出走予定のグランベルナデット(c)netkeiba.com

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 今週の土曜日は、中山競馬場で紫苑ステークス(GII・芝2000m)が行われます。

 昨年はオークス2着馬のスタニングローズ、2年前は桜花賞3着馬のファインルージュ、3年前は阪神JF2着馬のマルターズディオサがそれぞれ紫苑Sを優勝しています。春の牝馬クラシックで上位に好走している馬や、そのクラシックに直結する阪神JFで結果を残している馬が力通りの走りを見せていると言えるでしょう。

 しかし、今年はそのような実績馬が不在で混戦ムードが漂います。前走で重賞を使っている馬や条件クラスから参戦してくる馬が混在しており、紫苑Sで的中させる鍵は正確な能力比較にあると言っていいのではないでしょうか。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
中9週以上で出走(ただし、前走芝の重賞に出走していた馬は除く)
[0-0-0-23]複勝率0%
該当馬:アップトゥミー、アマイ、グランベルナデット、ソレイユヴィータ、ニシノコウフク、マーゴットミニモ、ミタマ
(過去の該当馬:21年エクランドール1番人気17着、18年サラス3番人気13着、17年ルヴォワール2番人気6着)
※特に言及のない限り、データは重賞に格付けされた16年からの7レースを対象にしています。

 上位人気が予想されるグランベルナデットが該当しました。

 中9週以上の間隔が空いている馬の好走例は、前走が芝の重賞だった馬のみとなっています。レベルの高い競走に出走できる実力の持ち主であれば、間隔が空いていても地力の違いで好走できるのでしょう。

 一方、前走が重賞以外で中9週以上の間隔が空いている馬には厳しいデータと言えます。前走が重賞だった馬よりも能力が劣り、それに加え間隔が空いているハンデもあり結果を残せていないと考えられます。

 グランベルナデットに関しては単に間隔が空いているだけではありません。前走後に体調を崩し長期休養をせざるを得ない状況となった事も不安材料となりますので、人気が予想され配当妙味もあまりない事も踏まえると、思い切って割り引いて考えるのもひとつの手ではないでしょうか。

 重賞レースの参考に、是非お役立てください。