前走の葵Sは1番人気に支持されながら3着だったビッグシーザー(ユーザー提供:shotaさん)

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 今年のセントウルステークス(3歳上・GII・芝1200m)は3歳馬に要注目だ。最右翼と目されるのは父ビッグアーサーとの父仔制覇を狙うビッグシーザー(牡3、栗東・西園正都厩舎)。前走の葵Sで連勝はストップしたが、父譲りの筋肉量溢れる馬体はスケール感がある。ここでひと夏の成長を示し、秋の大一番に弾みをつけたいところだ。

 実績ならドルチェモア(牡3、栗東・須貝尚介厩舎)が一番だ。昨年の朝日杯FSの覇者。今年3戦は7着、12着、18着と物足りないが、ここで初のスプリント戦にチャレンジ。血統構成から早熟のイメージはなく、復活の糸口をつかみたい。また、ロンドンプラン(牡3、栗東・宮本博厩舎)とブトンドール(牝3、栗東・池添学厩舎)はスプリント重賞の勝ち馬。ともに展開利は欲しいが、一発の魅力は秘めている。

 今年で37回目を迎えるセントウルSだが、これまで3歳馬は75頭が出走。[5-8-4-58]の勝率7%、複勝率23%。15年以降に限れば、出走があった5回のうち4回で馬券に絡んでいる。ただ、これまで3歳馬のワンツーは一度もない。 “過去最高”の布陣ともいえる今年は、史上初の3歳ワンツーを期待したい。