セントライト記念に出走予定のシャザーン(写真右奥、撮影:井内利彰)

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 すみれSを勝った後、春の牡馬クラシックでは皐月賞6着、日本ダービー9着に終わったシャザーン(栗東・友道康夫厩舎)。夏場は休養に充て、8月19日に社台ファーム山元トレーニングセンターから栗東へ帰厩。今朝6日は次走予定のセントライト記念(9月18日・中山芝2200m)に向けた1週前追い切りを行っている。

 CWで岩田望来騎手が跨って3頭併せを一番後ろから追走。先頭サトノグランツが速めのラップで引っ張ったこともあり、向正面から締まったペースで流れていく。3コーナーで少しラップが緩むところがあって、4コーナーも14秒台。真ん中にいたアーティットも含め、3頭が直線に向いて加速する準備が整ったという感じでゴールを目指していく。

 ラスト1F標識での3頭の手応えはほぼ互角。どれもしっかりと追われる形で、ゴールでは少しだけシャザーンが前に出ていたかなという感じだが、体勢はほぼ同入といってよい。

 時計は6F79.5~5F65.8~4F51.8~3F37.1~2F22.9~1F11.5秒。数字的にはこれくらい動けて当然のポテンシャルを持っている馬だし、春の時点でも出している時計。ただ、今回は馬体が成長したこともあってか、もう一段階ギアが上がるはず、というような少し鈍さを感じさせる走り。そういった意味で仕上がり途上だが、3歳秋ならこれが当然の姿だし、来週に関しては時計よりも、動きの質を確かめたいところだ。

(取材・文:井内利彰)