リバプールに移籍した遠藤航【写真:ロイター】

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元英代表FWマイケル・オーウェン氏が言及

 日本代表キャプテンのMF遠藤航は現地時間8月18日にイングランド1部リバプールへの完全移籍が決定した。

 その翌日に行われたプレミアリーグ第2節の本拠地ボーンマス戦(2-1)でいきなりデビュー。元イングランド代表FWマイケル・オーウェン氏は遠藤の獲得について「彼がいい買い物かどうかはまだわからない」と自身の見解を述べている。

 遠藤はボーンマス戦で3-1とリードを広げた直後の後半17分にオランダ代表MFコーディ・ガクポとの交代でピッチにたった。アルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスターの退場によって数的不利となっていた状況下でのスクランブル出場となった。

 終盤に危険な位置でファウルを犯してセットプレーのピンチを招く場面もあったが、鋭い出足で相手の縦パスをカットするなど随所に持ち味も見せていた。

 遠藤のリバプール移籍はクラブがトップターゲットを逃した後での“プランB”だった。30歳と決して若くないだけに一部のサポーターなどからは獲得を疑問視する声が挙がっており、リバプールの“パニックバイ”かどうか図りかねる人もいる。

 そうしたなかリバプールOBで、元イングランド代表FWストライカーのオーウェン氏もプレミアリーグ公式サイトで古巣の遠藤獲得についてコメントしていた。

「(遠藤が)ファーストチョイスでなかったのは明らかだ。だが、リバプールが物事を明確にし、やり遂げたことには好感が持てる。6番の選手がいない状態が長くなればなるほど選手の値段は高騰してしまう。そうすればファンも選手もより神経質になっていただろう。1番目のターゲットも、2番目のターゲットも獲得できなかったが、その翌日には移籍金などで合意し、すぐにメディカルチェックが行われたと聞いた。リバプールは称賛されるべきだと思う。何人かの獲得がうまくいかなかったことで彼らはこの1、2週間でたくさんの批判を浴びていたからね」

 中盤の補強でリバプールの本命はエクアドル代表MFモイセス・カイセドやベルギー代表MFロメオ・ラビアだったが、いずれもチェルシーとの争奪戦に敗れた。その後、突如として遠藤の名前が浮上すると、急転直下で移籍が実現に至った。オーウェン氏はリバプールのその迅速な動きを絶賛しているものの、遠藤への評価は保留とし、次なる本命ターゲットを見つけるまでのつなぎの補強であると率直な感想を述べていた。

「彼がいい買い物かどうかはまだ分からない。彼は経験豊富な30歳の選手だが、(獲得は)長期的な考えではない。彼らはカイセドに1億ポンド(約185億円)を費やす予定だった。(遠藤の獲得は)次のターゲットを見つける2、3年の間を埋める急場しのぎのようなものだ」

 マック・アリスターが出場停止となることから、次節ニューカッスル戦では遠藤がスタメン起用される可能性も十分にある。実力をアピールし、信頼を掴み取ることができるだろうか。(FOOTBALL ZONE編集部)