生田絵梨花『こっち向いてよ向井くん』“元カノ”ヒロイン役で発揮される演技の魅力
乃木坂46を卒業後、女優としてミュージカルやドラマなどに主演し、活躍を見せている生田絵梨花。現在放送中のドラマ『こっち向いてよ向井くん』(日本テレビ系)では、物語のキーパーソンとも言える、主人公の元カノのヒロインを演じており、注目が集まっている。本記事では、そんな彼女が今作で見せる、女優としての新境地にフォーカスしたい。
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『こっち向いてよ向井くん』は、ねむようこ氏の同名漫画(『FEEL YOUNG』にて連載中)をドラマ化した作品。雰囲気も性格も良く、仕事もできる“いい男”だが、10年間恋をしていない主人公の向井悟(赤楚衛二)が、久しぶりに恋をしようと奮闘するラブストーリーだ。そんな今作で、生田は向井の元カノ・藤堂美和子を演じている。第1話では、2人が交際していた頃、向井の心に深く刻まれた10年前の出来事として、向井が美和子を抱きしめながら「ずっと守ってあげたい」と囁くも、美和子から「守るって何から?どうやって?」「守るって何?」と返され、言葉に詰まってしまうという印象的なシーンが描かれた。
そんな生田は、公式サイトに掲載されているコメントでは、「向井くんとの二人の思い出の部分は楽しく、でも時間がたって思い返すともどかしさを感じたりするようなリアルな質感を作っていければと思います」と意気込みを明かしているが、第1話で2人がAKB48の「恋するフォーチュンクッキー」に合わせてダンスを踊る様子など、たびたび描写される仲睦まじい回想シーンに、SNSでは「『忘れられない元カノ』として最適な演じ方、存在だなあ」「ひきずっちゃう元カノにぴったりな美貌とちゃめっけ」「こんな元カノ忘れられんわ」といった称賛の声があがっている。生田が意識している等身大の自然な演技が、主人公の心に今も残る“忘れられない元カノ”のリアリティを深めているのではないだろうか。
今作で印象的な存在感を放っている生田だが、映像作品では、『こっち向いてよ向井くん』が初のラブストーリーへの挑戦だという。生田は、主人公がさまざまな女性に出会っても忘れられないような、魅力的な元カノを演じることにプレッシャーを感じていたといい、制作発表の場でも「ちょっと私も勉強するつもりで演じたいなとも思ってます」と語っていたが、主演の赤楚や共演の波瑠といった経験豊富なキャスト陣と共に撮影に臨むことで、その演技にもますます磨きがかかっていきそうだ。
8月9日放送の第5話では、向井と美和子が学生時代のサークル仲間との飲み会で再会を果たすも、美和子は他人行儀な態度を見せ、淡い期待をしていた向井は落ち込んでしまう…という展開になるようだ。2人の再会により、さらなる展開を見せそうなドラマ本編と共に、1人の女優として経験を重ね、ステップアップを続ける生田の姿にぜひ注目してみてはいかがだろうか。