宮崎駿監督、ジブリ新作『君たちはどう生きるか』宣伝なしを心配…鈴木Pが明かす
スタジオジブリ代表取締役プロデューサーの鈴木敏夫が28日、都内で開催された「金曜ロードショーとジブリ展」の開会セレモニーに出席。以前、宮崎駿監督の最新作『君たちはどう生きるか』(7月14日公開)について「プロモーションをしない」という方針を明かしていた鈴木プロデューサーは、公開を約2週間後に控えた現在も、その考えに変わりがないことを明言しつつ、宮崎監督から「宣伝しなくて大丈夫なの?」と心配されていることを告白した。
本展は、日本テレビの映画番組「金曜ロードショー」の歩みをたどりながら、スタジオジブリ作品の魅力を紹介する展覧会。開会セレモニーには鈴木プロデューサーのほか、日本テレビ代表取締役会長執行役員・杉山美邦、KDDI株式会社執行役員常務・竹澤浩も出席した。
鈴木プロデューサーは本展のポスタービジュアルについて「僕が、宮崎駿と僕を描いた絵が元になっている」と明かすと、「前もって展覧会を見させていただきましたが、今回は参加型のイベントになっている。どう評価されるのかが楽しみです」と語った。
宮崎監督の約10年ぶりとなる新作長編『君たちはどう生きるか』の公開が迫る中、鈴木プロデューサーは「いままでいろいろな情報を出しすぎていて、観る方の興味を削いでしまっていたのかもしれないと思ったんです。最初は通り一辺倒の宣伝だけでもしようかなと思っていたのですが、一切宣伝しなかったらどうなるのか興味があった。これだけ情報化された時代に、情報がないことが、エンターテインメントになると思ったんです」と改めて“事前宣伝なし”の理由を説明する。
これから公開まで、プロモーションは「なにも仕掛けません。うまくいくかどうかは分かりませんが、僕は信じています」と鈴木プロデューサー。宮崎監督の近況について問われると、「『宣伝しなくて大丈夫かな?』って言っています。信じているけれど、心配だなってね」と発言し、報道陣を笑わせていた。(磯部正和)
「金曜ロードショーとジブリ展」は6月29日から9月24日まで東京・天王洲寺田倉庫B&C HALL/E HALLにて開催