ウィリー・ウォンカ役を務める堂本光一

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 KinKi Kids の堂本光一が22日、都内で行われた主演ミュージカル「チャーリーとチョコレート工場」の製作発表会見に出席し、日本ならではのウィリー・ウォンカ像に期待を寄せた。この日は、共演の観月ありさ、森公美子、鈴木ほのか、芋洗坂係長、岸祐二、彩吹真央、小堺一機、小野桜介、チョウシ、涌澤昊生、ウォーリー木下(日本版演出)も出席した。

 「チャーリーとチョコレート工場」は、1964年の出版以来、世界的なベストセラーとなっているロアルド・ダールの小説を原作にしたミュージカルの日本版初演。世界の子供達に愛されるウォンカ・チョコレートの工場に招待された5人の子供とその家族が、ウィリー・ウォンカの案内で驚くべき体験をする。

 ウォンカ役の堂本は、「この話は数年前にチラッと聞いてびっくりしましたが、そのまま流れるかなと思っていたら、ここに来て形になりました」と経緯に触れつつ、「おもちゃ箱をひっくり返してぶっ壊すくらい、とんでもない作品になるんじゃないかなと思ってワクワクしています」とにっこり。

 本作同様、小説を原作としたティム・バートン監督、ジョニー・デップ主演の実写映画は独創的なビジュアルで強烈な印象を残したが、堂本は「ミュージカル版でも映画版でも小説でも、ウォンカというキャラクターは違うと思う。世界中にいろんな捉え方のウォンカ像があると思う」と話すと、「日本版では、僕はまな板の上に乗るので、ウォーリーさんに捌いてもらいたい」と新たなウォンカ像をリクエストした。

 ウォンカのビジュアルになるためには1時間半ほどかかるそうで、森が「光一くんは面倒くさがり屋だから、手を抜きはじめたら注意しようと思います」と釘をさすと、堂本は「意外にメイクとかにこだわりがないタイプなので、気をつけます」と苦笑いしながらも前向きな姿勢も見せた。

 東京では帝国劇場で上演される本ミュージカル。「Endless SHOCK」「ナイツ・テイル -騎士物語-」など数々の作品で帝劇のステージに立ち、“帝劇の住人”と言われるほどの堂本は、「諸先輩方が素晴らしい歴史を築いてきた劇場なので、そこに立たせていただけるのは、初演の頃から恐れ多くて、だからこそ一生懸命やらせていただこうという気持ちでいます。期待に応えなければいけないなという思いです」と背筋を伸ばす。

 また、子役の小野たちから「オーラがすごい」「格好いい」と羨望のまなざしを向けられた堂本は、自身のライフワークでもある「Endless SHOCK」に触れ、「最初は東山(紀之)さんなどがいてスタートしたので、今回、自分もそっち(先輩と同じ)の立場になれることがうれしい。自分も懐いてくれるようにしなきゃダメですね。頑張ります」と意気込んだ。(錦怜那)

ミュージカル「チャーリーとチョコレート工場」は10月9日〜31日まで帝国劇場、2024年1月4日〜15日まで福岡・博多座、1月27日〜2月4日まで大阪・フェスティバルホールで上演