フランス料理のシェフから家政婦に転身し、気軽でおいしい家庭料理レシピが大人気のタサン志麻さん。

そんな志麻さんのレシピには、いつもの料理が簡単においしくなる工夫が満載! 今回のレッスンテーマは、お弁当にもぴったりの「ピーマンのおにぎり肉巻き」です。

志麻さんの「ピーマンのおにぎり肉巻き」。お弁当にも◎

毎日のごはんづくりの中で、「子どもが食べてくれない」という悩みがある方も多いのではないでしょうか? そこで、苦手な子どもも多い「ピーマン」をおいしく食べるコツとレシピを、志麻さんに教えてもらいました。

<ポイント1>大好きな食材をプラス

子どもにたくさん食べてほしい! そんなときのわが家の解決策が、(1)肉で巻く(2)チーズを活用(3)カレー味に の3つ。大好きな食材をプラスすることで、パクパク食べてくれるのです。今回のレシピでは、肉で巻く方法をご紹介しています。

<ポイント2>ピーマンは生の方が、においも苦みもおだやか

とくに多いのが、「野菜を食べてくれない」というお悩み。これは、火の入れ方で解決することも。大人は、「やわらかくするほど、食べやすくなるのでは?」と思いがちなのですが、野菜によっては(とくにピーマンなど)加熱するほどにおいが強く出るものも。生のままや、さっと火をとおした程度の方が食べやすかったりもしますよ。

●ピーマンのおにぎり肉巻き

【材料(4人分)】

豚バラ薄切肉 24枚
温かいご飯 2杯分(400g)
ピーマン 3個
サラダ油 大さじ1
しょうゆ 大さじ2
マヨネーズ 大さじ4
ミニトマト 8個

【つくり方】

(1) ピーマンはヘタと種を除いて粗みじん切りにする。ご飯に混ぜ、12等分してボール状に丸める。

(2) (1)の1個を豚肉2枚を使って巻き、ぎゅっと握って肉とご飯をなじませる。計12個つくる。

(3) フライパンにサラダ油を熱し、巻き終わりを下にして並べ入れる。やや強めの弱火であまりいじらず、焼き目を一面ずつつけるようにして焼く。

(4) 余分な脂をペーパータオルで吸い取り、しょうゆ、マヨネーズを加えて全体にからめる。器に盛り、ミニトマトを添える。

【ポイント】

肉を巻くときは、まず縦にひと巻き、続けて横にひと巻き。十字を意識するとよい。

直接ふくとうま味まで取り除いてしまうので、余分な脂はフライパンを傾けて吸い取るだけ。

計量単位は1カップ=200ml、大さじ1=15ml、小さじ1=5ml、1合=180mlです

『志麻さんのベストレシピ 料理のきほん編』では、「これだけは覚えておいてほしい」という志麻流“おいしい”をつくる20のルールを紹介しています。

また、現在発売中の『à table SHIMA vol.04 春号』(扶桑社刊)では、タサン家のデイリーごはんレシピをたっぷり掲載。定番料理やフランス人も大好きなジャガイモレシピ、新タマネギやアスパラを使った春レシピなど、楽しい特集が盛りだくさんです。