6月16日にオープンした「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 ‐ メイキング・オブ・ハリー・ポッター」。お休みの日や今年の夏休みのお出かけ候補地として考えてらっしゃる方も多いのではないでしょうか。ただ、本日オープンということもあって、施設内の様子は謎が多いですよね…。 

「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京」はとにかく驚きの連続…!

そこで、今回はベールに包まれたスタジオ内を今回はESSEonline・アミューズメント担当編集Yが徹底取材! 話題の“魔法ワールド”を体験してきました。

●ホグワーツ魔法魔術学校が存在していた!!

としまえんの跡地にできた「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京‐メイキング・オブ・ハリー・ポッター(以下、スタジオツアー東京)」は、映画『ハリー・ポッター』や、『ファンタスティック・ビースト』シリーズの制作舞台裏を体験できる、ウォークスルー型の新しいエンターテインメント施設です。

施設内に入り、まず通されるのがこちらの重々しい雰囲気漂う扉の前。「なにかが起こるのでは…?」とワクワクして待っていると、扉がオープン。

すると、そこには映画でおなじみのホグワーツ城の「大広間」のセットが登場! スタジオツアー東京では、この大広間のように、映画でおなじみのセットに実際に足を踏み入れられ、中を自由に見学することができます。

ただ、『ハリー・ポッター』の屋内型施設としては世界最大規模のスタジオツアー東京を全部見て回ろうとすると、なんと4時間以上かかることもあるのだとか。その世界観をすべて伝えたいところですが、今回は編集Yが気になった場所をピックアップしてご紹介します。

【大広間】

まずは、入学式や祝宴、魔法対決など、数々の名場面の舞台となったこの大広間。木製のテーブルや置かれている食器など、どれも映画でみたことのあるものばかりで、テンションが上がります。

正面には魔法学校の先生たちを発見。すべて等身大で、ハグリッドの大きさと、ダンブルドア校長のカリスマ性が際立っていました!

施設内は“インタラクター”と呼ばれる案内係からセットについて教えてもらいながら、隅々まで見学していきます。

インタラクターはとにかく知識が豊富で、無邪気に「この床は本物と同じなんですか?」と聞いたところ、「本物のセットと同じ“ヨークストーン”と呼ばれる石を使っています。ヨークストーンは、イギリスの多くのお城で実際に使用されていて耐久性のある素材なんですよ」と、想像以上の返答が…!

食器がずらりと並べられたテーブルを見ていると「HP.」と彫られた文字を発見。「まさかこれはあのハリー・ポッターの席ですか!?」と興奮気味にインタラクターさんに尋ねると、「そうかもしれませんね」と満面の笑みが。

「もしかしたらここにハリーが座っていたかも…」なんて、いろいろ想像しながらドキドキを楽しむことができるのも、このスタジオツアー東京ならではのポイントです。

【グリフィンドールの談話室】

つづいては、「グリフィンドールの談話室」。この談話室はハリーが「人生で初めて家を体験する場所」です。そのため、セットは“華やかさ”よりも、居心地のいい空間となるようにデザインされています。なお、このセットでいちばんこだわったのは“暖炉”とのことですが、ぜひその理由はスタジオツアー東京を訪れて聞いてみてくださいね。

ここで編集Yが仕入れた小ネタをひとつ。談話室ではハリーとロンの姿が見え、その洋服は『賢者の石』で着用していたものですが、部屋自体にはいろいろなシリーズのものを展示。そのため、小物にも注目してみると「あのシリーズのかも!」なんて一緒に来た人と盛り上がることができます。

さらに、ハリーとロンの後ろの壁に注目してみるとそこには“GIRL”と書かれた文字を発見。ということは、うしろには女子寮があって、きっとハーマイオニーと待ち合わせているのかな…なんて想像もできますよね。

また、「スリザリンの談話室」もあるので、グリフィンドールの雰囲気と比べてみるのもおすすめです。

●「ハリー・ポッター」シリーズといえばのセットも

【ダイアゴン横丁】

つづいては、映画を見たことのある人なら一度は憧れる「ダイアゴン横丁」。

もちろん、ゴブリンが経営する魔法銀行「グリンゴッツ銀行」も存在。映画だと、マグル(人間)からは完全見えない横丁に足を踏み入れられたことにうれしさを感じます。そして、とにかくこちらのセットも細かいところまでこだわりがすごいんです!

たとえばハリーが初めて杖を購入した「オリバンダ―の杖店」は、紀元前382年から営業しているため、その歴史も長く決して新しい建物とはいえません。そのため、窓のほこりや古びた感じは“あえて”そのようにつくっているそうです。

個性的なお店はさすが“魔法界”という感じ。不思議なものが多数あるので、ぜひ積極的にインタラクターに質問して、ダイアゴン横丁を最大限楽しんでみてくださいね。

【9と3/4番線ホグワーツ特急】

4つ目は「9と3/4番線ホグワーツ特急」です。このシーンは、イギリスを代表する“キングス・クロス”駅で撮影されているのですが、ここではその駅を再現!

『賢者の石』でハリーが駅の壁を通り抜け、9と3/4番線のホームが現れるシーンがあるのですが、映画を見たあとに、駅の壁を見てもしかしたら通り抜けられるのでは…? なんて考えたこともある編集Y。

なんと、ここではそのシーンを再現することができるんです! 3レーンあって、それぞれカートにつんでいるものが違うので、ぜひ「自分が魔法使いだったらどれかな…?」と選んで写真を撮るのもおすすめです。

そして、びっくりなのがこの「ホグワーツ特急」! よくできているな…なんて思っていたら、なんと撮影で使った実物と同じ型と仕様の機関車を借り受けて細かいパーツまで精巧に再現されたそうです。

車内はこんな感じ。残念ながらシートに座ることはできませんが、すぐそこに映画のシーンが模写されていることで一緒に旅している気分に浸れます♪

ここでは、『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』のドイツのベルリンに向かう旅客列車も存在。同じ“魔法界”が舞台といえど、『ハリー・ポッター』とは違う世界観が楽しめます。

●本格的なグルメに舌鼓

広い施設を見て回るとさすがに足も疲れておなかがすいてくるのですが、グルメも充実しているのでご安心を!

「Butterbeer Bar(バタービールバー)」では、映画ではおなじみ、魔法界の人気飲料「バター・ビール」を購入することができます。“ビール”という文言や見た目からアルコールを想像される方もいらっしゃるかと思いますが、ノンアルコールで子どもOK! キャラメルのような甘い風味に炭酸が合い、喉をうるおしてくれます。

また、近くに洗い場が設置されているので、グラスは洗って持ち帰ることが可能! 購入時に袋ももらえるので、おみやげとしてもうれしい一品です。

こちらは「Backlot Café(バクロットカフェ)」で味わえるメニューの一部。魔法ワールドをテーマにし、ここだけでしか味わえないスペシャルな料理が楽しめます。

スリザリンをイメージした「スリザリン™ プレート(バンガーズ&マッシュ)」の、たっぷりグリーンピースの下はなんと“ソーセージ”! この渦を巻くソーセージは、スリザリンの後継者だけが操れるバシリスク寮のシンボルであるサーペントをイメージしているそうです。ソーセージとマッシュポテト、そしてデミグラスソースとの相性も抜群。

ほかにも、グリフィンドール、ハッフルパフ、レイブンクローのプレートがあり、どれも本格的な料理でボリュームも満点! そのため、子どもとシェアして食べるのも◎。

スイーツは、禁じられた森で暮らすアロゴグをイメージした「アラゴグ™の隠れ家〜チョコレートケーキ添え〜」と「ヘドウィグ™ケーキ」の2種類を販売。とくに、ヘドウィグのケーキは見た目のかわいさから食べるのがすごく憚られますよね…。

心が痛みながらも半分にしてみると、中には、ストロベリー、バナナ、カスタードクリームがスポンジでサンドされています。ほどよい甘さなので、見た目ほど重くなくパクパクいけて絶品! 横には封筒のクッキーも添えられています。

●ここしか買えない限定商品も多数!

そして、お出かけの醍醐味“お土産品”も充実。ハリー・ポッターならではの魔法の杖は、なんと名入れサービスもしてくれます。ただ、杖は自分で選ぶ必要があるので、しっかり吟味してくださいね。

もちろん、スタジオツアー東京でしか買えない限定品も多数販売。あまりの種類の多さにどれを購入しようか迷ってしまうほど…!

お買い物に便利なショッパーも、ここでしか買えない限定の絵柄を複数販売。サイズも大小あって、丈夫なつくりになっているのでいろいろなシーンで活躍しますよ。

食品のアイテムもあるので、自分へのお土産としてはもちろん、友人へのお土産に渡すようにもぴったり! 思い出をシェアしてみてはいかがでしょうか。

●楽しみ方はさまざま!

今回紹介したセットのほかにも、禁じられた森やダンブルドアの校長室、プリベット通り4番地のダーズリー家などの屋外セットもあるので見ごたえ満点! さらに、“箒”に乗ったり、クィディッチの試合観客になってみたり…アクティビティもあるので、子どもから大人まで楽しむことができます。

編集Yは『ハリー・ポッター』シリーズを復習せずに訪れたのですが、それでも満足度は十分。見学後はすごく映画が見たくなりました…。映画を見てから来るとまた違う楽しみ方ができると思うので、ぜひまた機会があれば訪れたいです。

残念ながら6月はすでに予約が埋まっているため訪れるのは難しいですが、7月がまだ平日だったら空きがあるので、ぜひ一度足を運んでみてくださいね。

【施設紹介】

ワーナー ブラザース スタジオツアー東京‐メイキング・オブ・ハリー・ポッター

大人:6300円/中人(中・高生):5200円/小人(4歳〜小学生):3800円

チケットは公式ウェブサイトで事前購入する必要があります。詳しい情報は、サイトをご覧ください