手取り13万円、食費と家賃はそれぞれ月3万円。日々の料理の記録や、毎月の生活費の内訳をYouTubeで発信している、大阪在住のくう子さん。節約しつつも栄養たっぷりの料理と、飾らない暮らしが人気です。くう子さんが実践する節約方法を伺いました。

野菜を買うにはデパ地下が穴場。鶏料理をおいしくつくって食費を下げる

月3万円のアパートでひとり暮らしをする、アラフォーのくう子さん。ここでは食費を3万円に抑えるために心がけている買い物のコツと、よくつくる節約レシピについて語っていただきました。

【写真】くう子さんの家の小さな冷凍庫の中身

●食費は外食費込みで月3万円。栄養と節約の両立を意識

2022年7月に、くう子さんは派遣社員として働いていた会社を退職しました。現在は、自宅でコールセンターのオペレーター業務ができる、在宅コールセンターのアルバイトをしています。

転職をしたことで、手取り17万円だった給料は13万円に下がりました。そこで支出を減らすため自炊に力を入れることに。月5万円だった食費を、外食代を含め毎月3万円に減らしました。

一般的に、食費を下げると料理には炭水化物が多く登場しがち。しかしくう子さんは、そうならないよう栄養バランスに配慮しています。

「毎日は難しいですが、可能なかぎり栄養が摂れる料理をつくっています。食費は栄養を摂りながら節約もできる、ギリギリのラインを攻めています」と、くう子さん。

●百貨店の野菜売り場が狙い目。じつは安くて新鮮な野菜が買える

「意外にもデパートで販売する野菜はすごく安いです。普段、食費の上限を意識して買い物をしていますが、デパートに行ったときだけは別。あまりの安さについ買い込んでしまいます」とくう子さん。

値引き前の価格が、スーパーよりも安いことも多々あるそうです。なめこが53円、サンチュが50円、レンコンがグラム48円など。とくに旬の野菜や葉物野菜が狙い目だそうです。

多くのデパートの野菜売り場で、安さを実感してきたくう子さん。そのため、都会に行った際には、必ずデパートの野菜売り場をのぞいています。

●週の予算7000円の中で毎日買い物。小さな冷蔵庫でも上手に節約できる

くう子さんの1か月の食費は3万円。1週間の食費は「7000円」と決めて食材を購入しています。ただし家の冷蔵庫のサイズが小さいこともあり、ほぼ毎日スーパーで食材を買いたす必要があります。

そうした環境の中、節約のために意識していることは3つ。

1つ目は、買い物メモを作成してスーパーに行くこと。そうすると余計な買い物をしにくくなります。

2つ目は、特売日には、翌日分を見越して多めに購入すること。

3つ目は、週に1度は「ノーマネーデー」をつくることです。冷蔵庫の食品ロスを生まないことにもつながっています。

これらを守っているため、大きく食費を越えてしまうことは、ほぼありません。

●安価な鶏レバーを使った「鶏レバニラ」で、おいしく節約 

くう子さんはよく鶏肉を買います。ほかの肉に比べて安価なのが魅力。
なかでも鶏レバーは安くて鉄分も豊富な食材。くう子さんの通うスーパーでは100グラム約68円で購入できます。

よくつくる料理は「鶏レバニラ」。
つぶしたショウガ、きざんだニンニクと一緒に、レバー、シメジ、ニラを炒めます。しょうゆで味をつけ、最後にゴマ油をかければでき上がり。

シンプルなしょうゆ味が素材の味を引き立てておいしく、ごはんにもお酒にも合う料理だそうです。香味野菜が鶏のくさみを消してくれるのもポイント。

鶏のひき肉でつくるそぼろも、くう子さんの定番料理です。一度に多くつくり、冷凍しています。後に解凍して中華スープに入れる、卵焼きにはさむなど応用がきき、時短料理にも欠かせません。

くう子さんの食費節約術をぜひ真似してみてくださいね。