木村拓哉

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【きっとまだ読んだことがないだろう、持ってもいないだろうと思って。で、自分が幼少期というか、剣道に打ち込んでいたとき、すごくガソリンを注いでくれた作品だったので。】

【写真】木村拓哉がしれっと“解禁”した工藤静香とのツーショット

 6月13日に『TOKYO FM+』が、6月4日に放送されたラジオ番組『木村拓哉 Flow』の内容をニュースとして伝えた。

 この日、フジテレビ系“月9”ドラマ『風間公親−教場0−』で共演する、新垣結衣に渡した誕生日プレゼントの中身を明かした木村拓哉。なんでも「新垣結衣 趣味」とネット検索したところ、「休みの日は、基本、家で漫画を読んでいる」とのヒットが。

 同じく漫画好きの木村は、子どもの頃に読んで大ハマりした愛読漫画をプレゼントすることを思いついたよう。しかもーー、

【押しつけがましくなってしまうけど、“読み始めたらハマってくれるんじゃないか?”と思って全巻用意しました】

 なんと全巻セットを手渡したのだ。それほどにガッキーに「読んでほしい」と勧めたのは、剣道漫画の“金字塔”として知られる、村上もとか先生の代表作の一つ『六三四の剣(むさしのけん)』。通常版コミックスならば全24巻の大作だ。

『教場0』撮影スタジオで共演者やスタッフから祝福され、花束と一緒に『六三四の剣』を受け取った新垣は【楽しみです。ありがとうございます】と感謝の言葉を述べた、とある。が、このやりとりにネット上では、

《漫画好きとは言っても、女性で剣道知らん人に“六三四の剣”…。 相手から「読んでみたいです」とか言われてからのプレゼントならわかるが。 それ以外は単なる“押し付け”では…。》

 いくら漫画が好きとはいえ、相手が「読みたい」のではなく、自分が「読んでほしい」漫画をプレゼントしたことを“押しつけ”と捉える意見も。

「なんで読まないの?」は“マンハラ”か

「しばしば漫画の会話時に起こる、いわば“マンガハラスメント”にも通じる事案だと思います」とは、漫画やアニメ事情に精通するエンタメ系ライター。

「例えば友人や同僚との会話で“漫画”というキーワードが出ると、“あの漫画おもしろいよね、売れてるよね”などと人気作品の話の流れになることもしばしば。

 でも、中には“絶対におもしろいから読んで”“読んだらハマるよ”“なんで読まないの?”などと半ば押しつけたり、読んでないことを否定するような言動をする人もいます。相手が不快感を感じることが“ハラスメント”の定義なら、これはもう立派な“マンハラ”と言えるのかもしれません」

 この“マンハラ”と同様に、他者を不快にさせるのが“アニハラ(アニメハラスメント)”だ。

 2020年10月に公開、日本歴代最高の興行収入400億円超えを記録したアニメ映画『劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編』。そのブームに乗じない映画未鑑賞者に「なんで観ないの?」などと押しつける、“キメハラ(鬼滅の刃ハラスメント)”なる言葉も生まれた。

 同じく世界中で大ヒットしたアニメ映画『THE FIRST SLAM DUNK』、そして熱心なファンも多い原作漫画『SLAM DUNK』でも、「なんで観ないの? 読まないの?」との“ハラスメント”を受けたという“被害者”の声も多い。

 一方で『スラムダンク』を勧めた側にしてみれば、

「スラムダンク見た?」で“スラハラ”

《勧めた人が途中で読むことを辞めました。 この漫画が最推しのあたしとしては最後まで読まない、気にならない感性にキモさしか感じてないんやけどこれって押しつけ??》

《職場で口を開けば「スラムダンク観に行きました?」なので同僚からは『布教通り越してもはやハラスメント』と言われてしまいました》

 などと、“おもしろい作品を共有したいのに受け入れられない”ことにモヤモヤしている様子。もちろん、“スラハラ”を指摘された側に悪意は微塵もない。

「いくら自分にとっての“神漫画”だとしても、また大ヒットしている人気作だとしても、“漫画の好み・おもしろい”は人それぞれ。『マンガ大賞』でも毎年、“なんで、この作品?”“こっちの方がおもしろいのに”との賛否両論が出るのは当然なんですね。

 木村さんも“押しつけがましくなってしまうけど”と自覚しているように、ガッキーさんには好意で勧めているのは明らか。ただ、彼女の好みを聞かずにいきなり“全巻プレゼント”は……(苦笑)。置き場にも困りますしね」(前出・ライター)

 撮影で顔を合わせるたびに「読んだ?」「ハマったでしょ?」などと笑顔で迫られたら、それこそ“ハラスメント”になりかねないかも。