ヘンリー王子が異例の法廷証言!タブロイド紙は「卑劣」と批判
[ロンドン 6日 ロイター] - ヘンリー英王子は6日、違法な情報収集を行ったとしてタブロイド紙の発行元を訴えた訴訟で英王室の主要メンバーとして約130年ぶりに出廷し、「卑劣な」取材で被害を受けたとメディア側を強く非難した。
王位継承権第5位のヘンリー王子のほか約100人が1991年から2011年にかけて違法な情報収集が広く行われたとして、デイリー・ミラーなどの発行元であるミラー・グループ・ニュースペーパー(MGN)をロンドンの裁判所に訴えている。
ヘンリー王子は、50ページにわたる書面の証言や被告側による証人尋問で、「生まれてからずっと報道陣から敵意を向けられてきた」とし、メディアが恋人との関係を壊そうとしたり、友人関係を悪化させるなどし、うつ病などの原因にもなったと主張した。
また、プレイボーイなどのレッテルをタブロイド紙に貼られたとし、「今思えば、彼らのこうした行動は全く卑劣なものだ」と批判。妻メーガンの私生活にも「憎しみと嫌がらせ」をもたらしたと訴えた。
一方、被告であるミラー・グループの弁護士は、ヘンリー王子が受けた苦痛は同グループによる特定記事ではなく、報道全般によるものではないかとの見方を示した。