ラジオ局を舞台にした小芝風花さん主演のドラマ「波よ聞いてくれ」。原作は「無限の住人」で知られる沙村広明さんの同名コミックで、スープカレー屋「ボイジャー」で働く主人公・鼓田ミナレが、偶然知り合ったラジオ局ディレクターにパーソナリティーとしての素質を見いだされ、才能を開花させていく…というストーリーです。物語も第6話が放送され折り返しを迎えていますが、ここではその見どころをご紹介します。

人気パーソナリティーのナレーションも話題に。『波よ聞いてくれ』の見どころ

現在、第6話まで放送された同ドラマでは、冒頭のナレーションを実際のラジオパーソナリティーが務めているのもポイント。

これまでクリス・ペプラーさん、ライムスターの宇多丸さん、マンボウやしろさん…といった人気パーソナリティーが登場しており、次回はだれが…? と期待も膨らみます。これは実写化だからこそできる遊び心ですよね。

各話のゲストにも注目したいところ。第5話では流れ星☆のたきうえさんとちゅうえいさんが、人気ラジオ番組「アナグマ禁猟時間」のパーソナリティーを務める芸人コンビ「アナグマ泰治」として登場。たきうえさん演じる次郎が、放送作家を目指す「ボイジャー」のアルバイト・城華マキエとのスキャンダル疑惑を引き起こします。

続く第6話のゲストは、YouTube登録者数180万人超えの人気YouTuber・カルマさん。冠番組で暴言を吐いて炎上し、ミナレの番組で謝罪放送をすることになるカップルインフルエンサーの「ヒロ」こと澤木廣貴役を演じています。

同じく6話では、ミナレをラジオ業界に引きずり込んだディレクター・麻藤の元妻で、ラジオ局の編成部長でもある大祝(おおほうり)香役を黒谷友香さんが好演。今後、ミナレたちにどう関わっていくかも注目です。

●ミナレたち3人の関係性にも注目

ミナレを軸に巻き起こる騒動とは別に、もうひとつの見どころとなっているのが、ミナレとともに「ボイジャー」で働く中原忠也と、城華マキエの関係性。中原をGENERATIONS from EXILE TRIBEの片寄涼太さん、マキエを「きのう何食べた?」にも出演していた中村ゆりかさんが演じています。

第1話から中原はミナレに好意を寄せていますが、ミナレにその気はなし。一方、行き場のないマキエを自宅に住まわせるお人好しの中原にマキエは惹かれているよう。ただし中原は気づく気配がなく、ミナレにも「どうでもいい男に対して女は泣きも怒りもしない」「城華さんはあんたのことが好きだっつってんの!」と指摘されても否定するだけ。

もちろん原作の中原も善良かつ鈍感ではありますが、これほど天然でキュートなキャラクターになっているのは、片寄さん自身の個性があってこそ。スピーディーかつパワフルなミナレパートとのメリハリも、ドラマの魅力となっています。