桐谷美玲さんも受けた「ICL手術」とはどんな治療かご存知ですか? メリット・デメリット、注意点を解説

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モデル・俳優で活躍する桐谷美玲さんは2022年10月、ICL(眼内コンタクトレンズ)の手術を行ったことを自身のSNSで発表しました。もともとの視力は0.06でコンタクトレンズやメガネがないとなにもできなかったが、1週間後の検査では視力1.5まで回復したという桐谷さん。近年、ICL手術についての認知度は上がってきていると思いますが、具体的にどのような手術かご存知でしょうか。今回はICL手術のメリットやデメリット、注意点などを解説します。

ICLとは

ICLとはどのようなものか教えてください。

ICLとは、眼の内部に小さなレンズ(眼内レンズ)を埋め込み、近視・乱視などの回復を図る手術方法です。レンズは水晶体と虹彩との間に埋め込みます。水晶体を取り除かずにレンズを設置するという手法のうち、世界的にも普及している方式です。

ICLにはどのようなメリットがあるのでしょうか?

ICLには、主に下記4つのメリットがあると言われています。

強度近視の方や角膜が薄い方でも適応となる

角膜にはほとんど処置しないため夜間の見え方が低下しない

レンズを取り除けば元に戻すことができる

近視戻りがなく、長期間にわたり視力を維持できる

ICLのデメリットについてはいかがでしょうか?

ICLには、主に下記4つのデメリットが考えられます。

目の中の手術のため術中の恐怖感や不快感がある

手術費用が高額になる場合がある

緑内障や白内障のリスクがある

眼内手術のため、角膜のみの手術に比べると高度な感染対策が必要となる

ICLの治療期間についても教えてください。

手術自体の所要時間は30分程度です。
コンタクトレンズ使用中の方は、適応検査のためソフトレンズであれば3日前、ハードレンズであれば2週間前から使用を中止する必要があります。
また、埋め込むレンズが届くまでの期間は最短2~3週間かかります。
術後の通院は多くの病院で術翌日・1週間後・1ヶ月後と定期検診があり、年に1回は継続して定期検診に通う必要があります。

費用の目安はどのくらいになりますか?

両眼の場合で40~100万円ほどです。
料金には定期検診代が含まれていることが多く、レンズの入れ替えなども保証内で行っている施設もあります。

ICLの注意点があれば教えてください。

ICLの治療期間や費用は治療内容などによって大きく異なる場合があります。
治療を受ける前に担当医からしっかり説明を受け、納得した上で治療を始めるようにしましょう。

編集部まとめ


ICL手術を受けることで、近視や乱視を矯正できることがわかりました。ICL手術は可逆性があり、自分に合わなかった場合でも元に戻す
ことができるのは、レーシック手術とは異なる大きなメリットと言えそうです。
しかし、費用が高額になったり緑内障などのリスクもあるため、ICL手術を検討している方は、医師から詳しい情報を聞き、しっかり理解した上で治療にのぞむようにしましょう。