怪物と噂の3歳牝馬が「22馬身差で騒動に変えた」 一躍、凱旋門賞有力の超新星に英メディア衝撃
チェシャーオークスを22馬身差で圧勝したセーブザラストダンス
欧州競馬に現れた超新星に海外メディアも驚いている。10日に英チェスター競馬場で行われた英オークス前哨戦、リステッドのチェシャーオークス(3歳牝馬限定、芝2270メートル)は1番人気のセーブザラストダンスが圧勝。着差は22馬身という衝撃のレースとなった。ファンの間で「これは化け物だ」「天才的」の声が上がっていた同馬に地元メディアも注目。「レースを騒動に変えた」「開いた口が塞がらない」などと驚きをもった報じた。
1番人気に推されたセーブザラストダンスは9頭立ての8番手からじっくりとレースを進める。そして、残り3ハロンを切ったあたりで徐々に進出。エンジンがかかると、最終コーナーで一気に外から他馬をのみ込み、直線を向いた時点で7、8馬身の差をつけた。以降もぐんぐん後続をちぎると、残り200メートルでもう完全に他馬は見えなくなり、そのまま圧勝を飾った。2着につけた着差はなんと22馬身だ。
かつて歴史的女傑エネイブルも制した出世レースで演じた衝撃的なパフォーマンス。英衛星放送「スカイスポーツ」の競馬専門サイト「アット・ザ・レーシーズ」公式ツイッターが投稿したレース映像には、衝撃を受けた海外競馬ファンから「最後のコーナーを曲がった後の加速が極めて印象的だ」「天才的」「これは化け物だ」など驚きの声が寄せられたが、もちろんメディアも大きく報じた。
英紙「ミラー」は「セーブザラストダンスが22馬身差の圧勝を完成させ、オークスの本命に」との見出しで報道。「エイダン・オブライエンが調教したセーブザラストダンスがチェスターで開いた口が塞がらないような走りを見せ、水曜日のベットフレッドオークスのホットな本命となった」「この牝の若駒は信じられない22馬身差をつけて、チェシャーオークスを騒動に変えた」などとつづった。
また、記事では英放送局「ITV」の競馬コメンテーター、リチャード・ホイルズ氏は「これほどの大差をつけての勝利はめったに見られません。セーブザラストダンス、20馬身はあったかもしれません」などと絶叫したことを紹介した。ガリレオを父に持つセーブザラストダンスは、鞍上がライアン・ムーア、調教師がエイダイ・オブライエン氏の最強タッグ。一躍、凱旋門賞のオッズも3番人気まで浮上している。
(THE ANSWER編集部)