巨人・ブリンソン 同僚もあきれる 度重なる「ボーンヘッド」 チームの流れを止める「大きすぎる穴」

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凡ミスが減らないブリンソンには厳しい目が向けられ始めている(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 巨人は2日のヤクルト戦(東京ドーム)に5−7と敗れた。エース・戸郷翔征が6回途中4失点と粘れず、記録に残らないミスも足を引っ張った。

 ここまで3勝を挙げている戸郷はこの日、制球に苦しみ、2回までに4点と打線の援護をもらっていたが、4回にオスナから一発を浴び、6回にも山田哲人のソロとヤクルトの一発攻勢に追い込まれる。6回二死一、三塁のピンチを作った場面で原監督は戸郷に交代を告げた。

【動画】6回、中村悠平のセンターへの当たりをブリンソンは勢いよく突っ込んで二塁打とした場面

 さらに傷口を広げたのは助っ人のまずい守備にもあった。2番手の鍵谷陽平が迎えたバッターは中村悠平。一発もある強打の捕手として知られる中村が放った打球は右中間へ、中堅を守るブリンソンは打球に追いつきながらも取り損ね、2点二塁適時打を許した。

 失策こそつかなかったが、このプレーにはベンチに戻った戸郷もあ然とした表情を浮かべ、BS日テレでこの試合の解説を務めたヤクルトOBの五十嵐亮太氏も「ジャイアンツとしては痛いプレー。(ブリンソンのプレーがなければ)1点で抑えられたかな」とコメント。流れを止めるプレーに厳しい目が向けられた。

 勝負強い打撃などが評価される一方で、ブリンソンに関してはこれまでも「ボーンヘッド」が度々、指摘されてきた。

 何といってもファンの記憶に強く残っているのは4月6日のDeNA戦(横浜スタジアム)のプレーだろう。

 「6番・中堅」で出場したブリンソンは2回一死一塁の場面で左中間を破る大きな当たりに快足を飛ばして、勢いよく二塁を回って三塁を狙ったが、一走の岡本和は三塁でストップ。慌ててブリンソンは二塁に戻ったが、二、三塁間で挟まれた。

 挟殺プレーの間に、押し出される形で岡本和は本塁を狙ったがタッチアウト。さらに、三塁に進んだブリンソンは天を仰ぎながら三塁ベンチに戻ろうとベースを離れ、タッチアウトとなった。明らかにアウトカウントを間違えており、記録は二塁打も、暴走&アウトカウント間違いという2つのチャンスを逃す失態を見せた。

 特にアウトカウントの間違いは完全なボーンヘッドとあって、試合後の原監督も「2度と起こってはいけないプレー」と話していた。

 現在、外野手は主に左翼を守る秋広優人が好調、数試合スタメンを外れていた丸佳浩もこの試合から復帰した。17試合連続で1番打者としてスタメン出場を続けていたオコエ瑠偉がスタメンを外れるなど、激戦区となっている。そんな中、こんなプレーが続くようでは首脳陣、ナインの信頼も失いかねない。

 月も替わり、いよいよ上位を目指そうとするチームの「穴」をいかにして埋めるのか。ブリンソンの今後のプレーにも注目が集まりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]