三重交通グループホールディングス<3232.T>は全般軟調相場に抗して買い優勢、5日移動平均線を足場に上値指向を強めている。同社は三重県に路線網を有するバス大手で、ホテル事業などにも展開。経済再開に伴う人流回復や訪日外国人観光客の急増を背景としたインバウンド需要を追い風に収益環境に吹く追い風が強まっている。26日取引終了後、23年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の48億円から63億7000万円(前の期比2.1倍)に増額した。会社側の想定を大きく上回り、前の期実績から一気に倍増となり、これは過去最高を記録した19年3月期以来の水準となる。業績大幅上方修正を好感する形で買いを呼び込んでいる。

出所:MINKABU PRESS