宇都宮市と芳賀町が整備を進め今年8月に開業を予定している次世代型路面電車・LRTの電力ケーブルの盗難被害が相次いだことを受けて、栃木県警察本部は19日会議を開き市と町と防犯対策の強化について意見を交わしました。

宇都宮市によりますとLRTに電力を供給する電力ケーブルの盗難被害は3月末と4月はじめに市内の高架部分で1回、LRTの軌道施設で1回あり、盗まれたケーブルの長さは合わせて870メートル分で被害総額はおよそ1600万円に上るということです。

対策会議には事業者である宇都宮市と芳賀町、それに県警察本部の担当者などが参加して再発を防止するための監視体制の強化などについて意見を交わしました。

会議は非公開で行われ、宇都宮市が被害にあった場所や設備、発生状況などについて説明しました。そして県警察本部が効果的な対策として防犯カメラの設置やパトロールの強化などについて助言し連携や情報共有の仕方を確認したということです。

県警察本部によりますと県内で銅線を狙った盗難被害が相次いでいて

LRTの電力ケーブルの盗難も同様の犯行と見ています。

また、市によりますと運転士の習熟運転は継続して行っていて8月の開業への影響はないということです。