G7広島サミットに伴って6月に日光市で開かれる関係閣僚会合に向けて19日、大田原市の百貨店で刃物を振り回す不審者に対応する訓練が行われました。大田原市は会合の開催地ではありませんが「警戒の空白」をなくそうと行われた訓練には警察官や店員などおよそ40人が参加しました。

訓練はG7会合の開催に不満がある男が店内で刃物を振り回すという想定で行われました。

まず110番通報をした店員がスマートフォンを使ってリアルタイムで映像を送るシステムで現場の状況を県警に伝えます。さらに男が続けざまに客を切り付けると店員たちは「さすまた」を使って犯人を追い詰めます。切り付けられた1人は重傷で現場に到着した救急隊が警察官に守られながら心肺蘇生術を施しました。そして最後は警察官が人質をとって抵抗する男を取り押さえました。

和歌山県で岸田総理大臣に向かって爆発物が投げ込まれる事件があるなど警備体制のあり方が改めて問われる中関係機関が連携して対処の仕方を確認していました。