19日の栃木県内は5月から6月並みの暖かさとなりました。国の重要文化財に指定されている大田原市の曹洞宗の禅寺では、いつもの年より早くボタンの花が咲き始めました。

 

大田原市黒羽田町の黒羽山大雄寺は、室町時代の建築様式を今に伝え本堂など7つの茅葺屋根の建物が国の重要文化財に指定されています。寺はボタンの名所としても知られていて、暖かい日が続いたことしは、例年よりも10日ほど早く花が咲き始めました。

19日の県内は朝から気温が上がり佐野で最高気温26.9℃を記録、那須烏山、宇都宮、真岡、小山でも夏日となったほか、黒磯や大田原など県内14の観測地点のうち12カ所でことしの最高気温となりました。

ボタンはまだ咲き始めたばかりですが、このまま暖かい日が続くと一気に満開になりそうだということです。

また、杉の木に囲まれた参道沿いにはアヤメ科の多年草、シャガが可憐な姿を見せています。直径5センチほどの薄紫色の花に黄色と紫色の模様が特徴で、こちらもいつもの年より1週間ほど早く咲き始めていて、今月末から始まる大型連休に見ごろを迎えるということです。