市貝町と芳賀町で行われた2つの町議会議員選挙はいずれも無投票で当選が確定しました。このうち芳賀町については欠員を補充するための再選挙が行われる可能性もあったなどあらためて地方議会の議員のなり手不足が浮き彫りとなりました。

公職選挙法では、選挙後に議会の欠員が定数の6分の1を超えた時に欠員補充のための再選挙を行うと定めています。今回行われた芳賀町議選の場合欠員が、定数14の6分の1にあたる約2.3を超える場合、つまり、立候補者が欠員3となる11人以下だった場合に欠員を補充するための再選挙を行う必要がありました。実際には12人が立候補し定員割れとはなったものの再選挙は免れることになりました。しかし、芳賀町については県議会議員選挙、町長選挙、それに町議会議員選挙と、町民は一票を投じる機会が一度も得られず民意が示しにくくなるなどの悪循環に陥いらないかが大変懸念されます。

無投票が相次ぐ理由のひとつには地方議会の議員のなり手不足が挙げられます。これは全国的な傾向で人口減少や高齢化がその一因とも言われ、若者や女性、会社員など多様な人材が政治に参画しにくいのが現状です。幅広い層が立候補できる環境整備について早急に取り組むことが求められます。

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