日光に春の訪れを告げる日光二荒山神社の「弥生祭」が17日、最終日を迎え4年ぶりに鮮やかに飾った花家体がまちなかを練り歩き、祭りのハイライトとなる「繰り込み」を行いました。

 弥生祭は1200年以上の伝統があり、県の無形民俗文化財に指定されています。4月13日から始まった祭りは17日が最終日で、去年(2022年)まで新型コロナウイルスの影響で関係者による神事のみでしたが、今年(2023年)は4年ぶりにヤシオツツジの造花が飾り付けられた東西11町の花家体が神社の大鳥居前に集結しました。

 大勢の見物客が見守る中、今年、祭りを取り仕切った西の花石町を先頭に11の花家体が参道の坂道を威勢よく駆け上がり境内に繰り込みました。繰り込みでは、引き手に観光客が飛び入りで加わるのも恒例で、祭りの盛り上げにひと役買っていました。

 4年ぶりの花家体のねり歩きで街中は明るいムードに包まれ多くの見物客が訪れました。日光はこれから本格的な観光シーズンを迎えます。