那須塩原市の公園では17日、6月のアユ釣り解禁に向け、地元の保育園児たちによる稚魚の放流が行われました。

 那須塩原市の那珂川河畔公園で行われた稚アユの放流は、市内に工場を構えるタイヤメーカー大手のブリヂストンが工業用水として地域の水を利用していることから、自然に恩返しをしようと今回初めて企画したものです。

 放流にはブリヂストンの職員に加え、工場の近くにあるわかば保育園の年長の園児と那珂川北部漁業協同組合の組合員、合わせておよそ60人が参加しました。

 園児たちは、バケツに入った稚アユに思い思いの声をかけながら川に放していきます。

 漁協によりますと、那珂川はアユ釣りが盛んですが、組合員の減少や物価高などの影響から年々放流量は減っていて、近年では年間で40万匹ほどが放流されています。

 今回は約8千匹を放していて、まだ5センチほどの稚アユは、プランクトンや岩肌のコケなどを食べて成長し、釣りが解禁される6月1日には15センチほどの大きさになるということです。