発展途上国の農村のリーダーを養成する那須塩原市の学校で15日、入学式が行われました。新型コロナの影響で新入生がそろったのは4年ぶりです。

 今年(2023年)、アジア学院に入学したのは30人で、バングラディシュやカメルーンなど14カ国からやってきました。アジア学院はアジアやアフリカなどの農村地域から学生を受け入れ農村開発のリーダーを養成するため1973年に設立された学校で、今年50周年を迎えます。

 新入生の中には、ミャンマーやハイチなど政情が不安定で混乱が続く地域の学生もいて、入学式では自分の国が抱える課題などを交えて日本語で自己紹介しました。

 荒川朋子校長は「アジア学院での『知識』を多くの人と共有できるように共に学んでいきましょう」と式辞を述べました。

 新入生たちは12月までの9カ間、共に生活しながらコメや野菜などの有機農業や畜産について学びます。