【老舗お茶屋考案】今が旬♪「新茶」を急須ナシでおいしく淹れる方法は…「え、キッチンペーパーで⁉」冷茶もOK!
春から初夏にかけて楽しめる、新茶。近所のスーパーマーケットでも、「新茶」のシールが貼られた茶葉をよく見かけます。ただ、お茶といえば急須に湯呑、茶托のイメージが。「自宅に急須がない」という理由で、新茶をあきらめている方も多いのでは?先日、急須を使わずに新茶をおいしく淹れる方法を見つけちゃいました。この方法なら、温かいお茶も冷たいお茶も、飲みたいときに思いのまま味わえます。わたしもさっそく試してみました。
【材料3つだけ】え、抹茶アイスで出来ちゃうの⁉とろ~り口溶けの「濃厚生チョコ」作ってみた!
ペットボトルのお茶もおいしいけれど…。
急須なしで新茶を淹れる方法を紹介していたのは、STV札幌テレビの『どさんこワイド179』。
番組の街頭インタビューによると、日常生活でお茶を淹れる習慣がある方は、回答者の半分程度だったそうです。お茶を淹れない理由は、「ティーバッグを使うから」「ペットボトルのお茶を飲むから」「急須がないから」などなど。すべて納得の理由ですよね。もっと手軽にお茶を淹れられたら、新茶を味わえる方も増えるはず…? そこで番組では、札幌の老舗お茶問屋「玉翠園」の日本茶インストラクターさんが登場。新茶を手軽に味わう方法を教えてくれました。
おいしい新茶の淹れ方は「え、キッチンペーパーで⁉」
日本茶インストラクターさんが紹介していた淹れ方は、「キッチンペーパーを使う」「コーヒーフィルターを使う」の2種類。今回は、キッチンペーパーで挑戦してみます!
まずは、80℃のお湯を用意します。
日本茶インストラクターさん曰く、100℃のお湯を1回湯呑に注ぐと、温度が10℃下がるそうです。
そのため、お茶の適温である80℃のお湯にするには、湯呑に2回移せばいいのだとか。
へーっ、そんな手があったか!簡単に80℃のお湯を作れますよね!
1.カップを2つ用意します。
2.片方のカップにお湯を注いで…1回目。
3.もう片方のカップにお湯を移したら、2回目。これで80℃のお湯の完成です。
80℃のお湯が用意できたので、キッチンペーパーで新茶を淹れようと思います!
【材料】(カップ1杯分)
・茶葉…3g
・キッチンペーパー…1枚
1.2枚重ねのキッチンペーパーは剥がして1枚にします。
わが家のキッチンペーパーはシングルなので、そのまま使用しました。
2.茶葉をキッチンペーパーの中央よりやや手前に置きます。
3.キッチンペーパーの手前と左右を3分の1ずつ折りたたみます。折り紙の要領です。
4.3辺を折ったキッチンペーパーの、長い部分(折っていない部分)を手前の筒状の部分に折り込むと、自家製ティーバッグの完成です。
5.80℃のお湯を注ぎ、1分程度待ちます。
6.完成です!軽くティーバッグを押さえてから取り出してみました。
気になるお味は?
かれこれ10年以上、急須のない生活を送ってきたわたし。
「あ、お茶ってこんな味だったな…」と、懐かしい気持ちになりました。ペットボトルのお茶ばかり飲んでいたので、自宅で淹れたお茶の味をすっかり忘れていたんです。温かいお茶ってホッとしますね~。
ちなみにコーヒーフィルターを使う場合は、フィルターを二重にして、ゆっくりと抽出するのがポイントだそうです。
日本茶インストラクターさんおすすめ!冷茶の作り方
これからの時期は冷茶もおいしいですよね。そこで、番組内で紹介されていた冷茶の作り方も試してみました。
【材料】
・水
・茶葉…水1Lにつき10g
1.茶葉を冷茶ポットにそのまま入れ、水を注ぎ、飲み頃になったら完成です。
ついつい市販のお茶パックに茶葉を入れたくなりますが、お茶パックを使うと茶葉が”踊らない”ため、新茶のよさが出ないそうです。
比較対象として、市販のお茶パックに茶葉を入れた冷茶も作ってみました!
同じ冷茶ポットを用意できなかったため、お茶パックを使用するほうは水800mlに対し、茶葉8gで作りました。
↑左:お茶パックなし ↑右:お茶パックあり
30分経過。だんだん色がついてきました。
1時間半経過
2時間経過。そろそろ飲めるかな…?
冷茶の飲み比べ!そのお味は?
あまりグルメではないわたしにも、はっきりと違いがわかりました!
とにかく香りが違います。お茶パックを使用しなかった方は、コップに顔を近づけただけでしっかりとしたお茶の香りがします。味にも深みがありました。びっくりするくらい違うので、ぜひ試してみてくださいね。
一晩程度おいたほうが良いのかと思っていましたが、2時間でもおいしくいただけました。
ただしお茶パックを使用しないぶん、茶葉が混入するのが難点です。
そこでわたしはコップに注ぐとき、茶こしを使ってみました。
今回、お茶の水出しは冷蔵庫ではなく、仕事机に並べて行いました。だんだん色づいていく冷茶ポット、見ているだけでも癒されます。緑色って落ち着きますね~。暑い日には衛生面が心配ですが、室内が涼しければ、当日限定のインテリア(?)にもなりそうです!きれいでおいしく飲めて、一石二鳥でした。
2023年の八十八夜はいつ?
お茶といえば、「♪夏も近づく八十八夜~」で始まる文部省唱歌『茶摘』が有名ですよね。
八十八夜は、立春から数えて88日目の夜をさします。2023年の立春は2月4日(土)。そこから計算すると、八十八夜は5月2日(火)でした。
八十八夜以降は霜がおりなくなり気候が安定するため、農家さんは種まきや茶摘みに忙しくなります。その一方で、八十八夜あたりで霜がおりると農作物に大きな影響がでることから、注意を促す意味も込められていたのだとか。
現在でも、春先に急に寒くなる日や、毎年必ず雨が降る日がありますよね。そうした日のことを”特異日”(ある特定の日に、非常に高確率で同じ気象状態が現れる日のこと)と言います。
科学が発展していない時代でも、そうした”特異日”の存在は知られていて、八十八夜は霜に関する特異日なのだそうです。
また、「八十八」を組み合わせると「米」になること、末広がりで縁起がよいことから、八十八夜は農家さんの大切な日だとされています。
以上、八十八夜の豆知識でした。
<参考文献>
・『日本大百科全書』小学館
・『美しい日本語の辞典』小学館
・『ブリタニカ国際大百科事典』ブリタニカ・ジャパン
・金田一春彦『ことばの歳時記』新潮社
【材料3つだけ】え、抹茶アイスで出来ちゃうの⁉とろ~り口溶けの「濃厚生チョコ」作ってみた!
ペットボトルのお茶もおいしいけれど…。
急須なしで新茶を淹れる方法を紹介していたのは、STV札幌テレビの『どさんこワイド179』。
番組の街頭インタビューによると、日常生活でお茶を淹れる習慣がある方は、回答者の半分程度だったそうです。お茶を淹れない理由は、「ティーバッグを使うから」「ペットボトルのお茶を飲むから」「急須がないから」などなど。すべて納得の理由ですよね。もっと手軽にお茶を淹れられたら、新茶を味わえる方も増えるはず…? そこで番組では、札幌の老舗お茶問屋「玉翠園」の日本茶インストラクターさんが登場。新茶を手軽に味わう方法を教えてくれました。
おいしい新茶の淹れ方は「え、キッチンペーパーで⁉」
日本茶インストラクターさんが紹介していた淹れ方は、「キッチンペーパーを使う」「コーヒーフィルターを使う」の2種類。今回は、キッチンペーパーで挑戦してみます!
まずは、80℃のお湯を用意します。
日本茶インストラクターさん曰く、100℃のお湯を1回湯呑に注ぐと、温度が10℃下がるそうです。
そのため、お茶の適温である80℃のお湯にするには、湯呑に2回移せばいいのだとか。
へーっ、そんな手があったか!簡単に80℃のお湯を作れますよね!
1.カップを2つ用意します。
2.片方のカップにお湯を注いで…1回目。
3.もう片方のカップにお湯を移したら、2回目。これで80℃のお湯の完成です。
80℃のお湯が用意できたので、キッチンペーパーで新茶を淹れようと思います!
【材料】(カップ1杯分)
・茶葉…3g
・キッチンペーパー…1枚
1.2枚重ねのキッチンペーパーは剥がして1枚にします。
わが家のキッチンペーパーはシングルなので、そのまま使用しました。
2.茶葉をキッチンペーパーの中央よりやや手前に置きます。
3.キッチンペーパーの手前と左右を3分の1ずつ折りたたみます。折り紙の要領です。
4.3辺を折ったキッチンペーパーの、長い部分(折っていない部分)を手前の筒状の部分に折り込むと、自家製ティーバッグの完成です。
5.80℃のお湯を注ぎ、1分程度待ちます。
6.完成です!軽くティーバッグを押さえてから取り出してみました。
気になるお味は?
かれこれ10年以上、急須のない生活を送ってきたわたし。
「あ、お茶ってこんな味だったな…」と、懐かしい気持ちになりました。ペットボトルのお茶ばかり飲んでいたので、自宅で淹れたお茶の味をすっかり忘れていたんです。温かいお茶ってホッとしますね~。
ちなみにコーヒーフィルターを使う場合は、フィルターを二重にして、ゆっくりと抽出するのがポイントだそうです。
日本茶インストラクターさんおすすめ!冷茶の作り方
これからの時期は冷茶もおいしいですよね。そこで、番組内で紹介されていた冷茶の作り方も試してみました。
【材料】
・水
・茶葉…水1Lにつき10g
1.茶葉を冷茶ポットにそのまま入れ、水を注ぎ、飲み頃になったら完成です。
ついつい市販のお茶パックに茶葉を入れたくなりますが、お茶パックを使うと茶葉が”踊らない”ため、新茶のよさが出ないそうです。
比較対象として、市販のお茶パックに茶葉を入れた冷茶も作ってみました!
同じ冷茶ポットを用意できなかったため、お茶パックを使用するほうは水800mlに対し、茶葉8gで作りました。
↑左:お茶パックなし ↑右:お茶パックあり
30分経過。だんだん色がついてきました。
1時間半経過
2時間経過。そろそろ飲めるかな…?
冷茶の飲み比べ!そのお味は?
あまりグルメではないわたしにも、はっきりと違いがわかりました!
とにかく香りが違います。お茶パックを使用しなかった方は、コップに顔を近づけただけでしっかりとしたお茶の香りがします。味にも深みがありました。びっくりするくらい違うので、ぜひ試してみてくださいね。
一晩程度おいたほうが良いのかと思っていましたが、2時間でもおいしくいただけました。
ただしお茶パックを使用しないぶん、茶葉が混入するのが難点です。
そこでわたしはコップに注ぐとき、茶こしを使ってみました。
今回、お茶の水出しは冷蔵庫ではなく、仕事机に並べて行いました。だんだん色づいていく冷茶ポット、見ているだけでも癒されます。緑色って落ち着きますね~。暑い日には衛生面が心配ですが、室内が涼しければ、当日限定のインテリア(?)にもなりそうです!きれいでおいしく飲めて、一石二鳥でした。
2023年の八十八夜はいつ?
お茶といえば、「♪夏も近づく八十八夜~」で始まる文部省唱歌『茶摘』が有名ですよね。
八十八夜は、立春から数えて88日目の夜をさします。2023年の立春は2月4日(土)。そこから計算すると、八十八夜は5月2日(火)でした。
八十八夜以降は霜がおりなくなり気候が安定するため、農家さんは種まきや茶摘みに忙しくなります。その一方で、八十八夜あたりで霜がおりると農作物に大きな影響がでることから、注意を促す意味も込められていたのだとか。
現在でも、春先に急に寒くなる日や、毎年必ず雨が降る日がありますよね。そうした日のことを”特異日”(ある特定の日に、非常に高確率で同じ気象状態が現れる日のこと)と言います。
科学が発展していない時代でも、そうした”特異日”の存在は知られていて、八十八夜は霜に関する特異日なのだそうです。
また、「八十八」を組み合わせると「米」になること、末広がりで縁起がよいことから、八十八夜は農家さんの大切な日だとされています。
以上、八十八夜の豆知識でした。
<参考文献>
・『日本大百科全書』小学館
・『美しい日本語の辞典』小学館
・『ブリタニカ国際大百科事典』ブリタニカ・ジャパン
・金田一春彦『ことばの歳時記』新潮社