ビットコインが「サトシ・ナカモト」と名乗る匿名の研究者によって開発されたことは広く知られています。新たに、2018年にリリースされた「macOS Mojave」以降のmacOSに「サトシ・ナカモトが記したビットコインの論文」が初期状態で保存されていることが明らかになりました。

The Bitcoin Whitepaper Is Hidden in Every Modern Copy of macOS - Waxy.org

https://waxy.org/2023/04/the-bitcoin-whitepaper-is-hidden-in-every-modern-copy-of-macos/

問題の論文が保存されている場所は以下の通り。まず、Finderで「Macintosh HD」→「システム」→「ライブラリ」→「Image Capture」→「Devices」の順にフォルダをたどり、「VirtualScanner.app」を見つけます。



続いて、「VirtualScanner.app」を「2本指でクリック」or「Controlキーを押しながらクリック」してメニューを呼び出し、「パッケージの内容を表示」をクリック。



「Contents」フォルダが表示されたら「Contents」→「Resources」の順にたどり、「Resources」フォルダ内の「simpledoc.pdf」をダブルクリックします。



すると、サトシ・ナカモトが記したビットコイン論文「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System(ビットコイン:P2P電子通貨システム)」が開きます。



フォルダをたどるのが面倒な場合は、以下のコマンドでも論文ファイルを開けます。

open /System/Library/Image\ Capture/Devices/VirtualScanner.app/Contents/Resources/simpledoc.pdf

上記で示した画像は、編集部にある「macOS Ventura 13.2.1」をインストールしたiMacで撮影したものです。海外メディアのWaxy.orgによると、論文ファイルは「macOS High Sierra」では存在を確認できず、「macOS Mojave」以降のmacOSでは存在を確認できたとのこと。

また、論文が保存されている「Resources」フォルダにはcover.jpgという名前の写真ファイルが保存されており、この写真がサンフランシスコのトレジャー・アイランドで撮影されたものであることも判明しています。しかし、これらのファイルがなぜmacOSに初期状態から保存されているのかは不明です。加えて、論文や写真が含まれていた「VirtualScanner.app」の用途も明らかになっていません。