おいしいキャベツの選び方は季節によって違う!?「春キャベツは″重すぎない″ものを選んで」【青髪のテツ】

写真拡大 (全8枚)

こんにちは、スーパー青果部歴10年の青髪のテツです。知っている人は知っていると思いますが、キャベツは春と冬で「これ同じ野菜?」ってくらい食感や味わいが変わります。だから、「選ぶポイント」もガラリと変わるんですよ~。これから出回り始める春キャベツをいっそうおいしく食べるための選び方、この記事でぜひ覚えていってください!

【青髪のテツ】長芋の旬は「春」「秋」どっち?え、ねっとり食感を堪能できるのはそっち!?チーズホイル焼きが神♪



春になり、新玉ねぎや新じゃがいも、山菜など春野菜がおいしい季節になってきましたね。その中でも春キャベツは個人的にイチ押しの野菜で、わたしのお店でもたくさん並べています。

春キャベツは千切りにしてサラダで食べるのがおすすめ!みずみずしくて柔らかく、ほんのり甘くてとてもおいしいんです。

一方で、冬にとれるキャベツは葉がしっかりしていて甘みが強いので、炒め物や煮物など、火を通す料理がおすすめ。同じキャベツでも、とれる時期や品種によって、かなり食感や味わいが変わるものです。

春キャベツは「ほどよい重さ」のものが"ふんわり"美味! 

そのため、キャベツは春と冬で「選び方」も違ってきます。

冬キャベツ(また、夏に出回る高原キャベツ)の選び方は、「重いものを選ぶ」というのが鉄則。重たいほど糖度が高い傾向にあるからです。

しかし、春キャベツは重すぎるものはおすすめしていません。春キャベツ最大の持ち味は「柔らかい食感」なので、育ちすぎて重くなったものは、食感が固くなってしまうんです。



なので、春キャベツを生食用に買う場合は、持った感じがふんわりとしていて(引き締まりすぎておらず)、「ほどよい重さ」のものを選ぶとよいですよ。

ただし、春キャベツも重いほど糖度が高い傾向にあるので、炒め物や煮物に使うのであれば、重たいものを選んでもOK。用途によって選ぶキャベツを変えてください。 

鮮度バツグンな春キャベツを選ぶポイント

「重さ」以外にも、新鮮でおいしい春キャベツを選ぶポイントがあります。以下の5点をチェックしてみてください。

1.  外葉がついている

まずは外葉を確認しましょう。キャベツは外葉から傷んでいくので、お店によっては傷んできたら外葉を取り除く場合もあります。鮮度にこだわるのなら外葉がついているものを選ぶと良いですよ。



2. ハリとツヤがある



3. 鮮やかな緑色



外葉にハリやツヤがあるものは鮮度が良い証しです。葉先が萎れていたり、変色していないものを選びましょう。

4. 芯がみずみずしく黒ずんでいない



次に芯をチェックしましょう。芯の切り口が白くみずみずしいものは新鮮ですが、黒ずんでいたり割れたりしているものは避けましょう。

5. 裏側の5本の筋が均等



最後に裏側をチェックしましょう。これは農家さんから教えていただいたのですが、裏側の5本の筋が均等なキャベツはおいしいそうです。なぜかと言うと…
キャベツは光合成を効率よくするために、新しい葉が生えるときは、前に生えた葉の斜め向かい側から伸びるようにできています。そのため、成育条件にストレスがなく健やかに育てば、葉っぱの生えている筋がきれいに5等分になるというわけです。逆に、筋が歪な形になっていると、成育時になんらかのストレスがかかった証拠だそう。

以上は、冬キャベツでも同じことが言えます。参考にしてもらえたらと思います。

※お店でよく出回っている一般的な品種の話です。品種によっては例外がある場合があります。

キャベツは露地栽培のものが年中出回っており、新鮮なものがいつでも食べられる優秀な野菜です。でも、春キャベツは今の時期しか食べることができません。

期間限定の「春キャベツ」をたくさん食べて、春の訪れをじっくり味わってくださいね♪