NVIDIAのクラウドゲームサービス「GeForce NOW Ultimate」の海外レビューまとめ、ゲーミングPC不要で最大4K・120fpsのプレイが可能
データセンター内にある強力な産業用GPUを使用してインターネット経由でゲームをプレイできるNVIDIAのサービス「GeForce NOW」に、最大4K・120fpsまたは1080p・240fpsでプレイ可能な新プラン「GeForce Now Ultimate」が2023年1月19日から登場しています。そんなGeForce Now Ultimateを先行レビューした複数の海外メディアは、「課題はあるものの、かなり良好です」と評しています。
https://blogs.nvidia.com/blog/2023/01/19/geforce-now-thursday-jan-19/
Testing Nvidia’s GeForce Now RTX 4080, the most advanced cloud gaming platform yet - The Verge
https://www.theverge.com/23561989/nvidia-geforce-now-rtx-4080-price-reflex-hands-on-cloud-gaming
Nvidia GeForce Now Review: Is The Ultimate Tier Worth It? - Tech Advisor
https://www.techadvisor.com/article/722934/nvidia-geforce-now-review.html
NVIDIA GeForce Now Ultimate hands-on: The enthusiast's choice for cloud gaming
https://www.engadget.com/nvidia-ge-force-now-ultimate-hands-on-the-enthusiasts-choice-for-cloud-gaming-specs-release-140035365.html
GeForce Now Ultimate first impressions: Streaming has come a really long way | Ars Technica
https://arstechnica.com/gaming/2023/01/geforce-now-ultimate-first-impressions-streaming-has-come-a-real-long-way/
GeForce Now's Ultimate 4080 tier: Ultrawide never felt so good
https://9to5google.com/2023/01/19/hands-on-geforce-nows-4080-ultimate-ultrawide/
Nvidia launches GeForce Now Ultimate, and it's SO good | Laptop Mag
https://www.laptopmag.com/news/nvidia-launches-geforce-now-ultimate-and-were-excited
NVIDIAによると、GeForce NOW Ultimateは「GeForce NOW RTX 4080 SuperPOD」と呼ばれるスーパーコンピューターによって提供されるとのこと。GeForce NOW RTX 4080 SuperPODでは、4K解像度で最大240fpsのフレームレートでのゲームレンダリングが可能というだけでなく、NVIDIA Reflexや超解像技術「DLSS 3」いったNVIDIAのテクノロジーも活用したゲームプレイが可能となります。
先行レビューを行った海外のメディアからはGeForce NOW Ultimateに対して「対応タイトルの数が限られるものの、強力なゲーミングPCを持っていないゲーマーにとってはかなり良いサービスです」という評価が下されています。
The Vergeは1080p・240fpsモードをサポートするゲームは「Apex Legends」や「Fortnite」、「Tom Clancy's Rainbow Six Siege」などの6つのゲームにとどまることを指摘しています。
また、「Counter-Strike:Global Offensive」のようなアクションゲームの場合、インターネット経由でゲームをプレイするクラウドゲームサービスの都合上、画像が圧縮され、キャラクターの移動中などに画質が劣化してしまう問題を指摘しています。同様の問題を9TO5Googleも指摘しており「この問題から逃れることはできないかもしれません」と述べています。
さらにThe VergeやTech Advisor、Ars TECHNICAはGeForce NOWの対応タイトルの問題について指摘しており、GeForce NOWは5000種類を超えるタイトルがプレイ可能な一方でベセスダ・ソフトワークスやActivision Blizzardなどの大手パブリッシャーがGeForce NOWから撤退した結果、「Fallout」や「Call of Duty」などのタイトルが利用できないと欠点を指摘しています。
EngadgetはGeForce NOWをプレイする際の注意点として、高速なインターネット接続が必要な点を挙げています。1080p・240fpsでゲームをプレイする際には最低35Mbpsの速度が必要だとNVIDIAは述べていますが、engadgetは「4K・120fpsでゲームをプレイする際には、少なくとも45Mbpsが必要になるため、外出先で最高設定である4Kでゲームをプレイするのは難しいです」と述べています。
それでも、Tech Advisorによると「ローカルとクラウドベースのRTX 4080の仕様にはわずかな違いがあるにもかかわらず、GeForce NOW Ultimateでのゲームプレイ体験はほぼ完璧です」とのこと。レイトレーシングやNVIDIA Reflex、DLSS 3に対応しているFortniteでテストを行ったThe Vergeは「ゲーム中の遅延はほとんどなく、ラグに気づくことは難しかったです」と述べています。
Laptopは「たしかに月額20ドル(約2500円)のGeForce NOW Ultimateは高額ですが、高性能なゲーミングノートPCの平均価格である1500ドル(約19万円)やXbox Series XまたはPlayStation 5に約500ドル(約6万4000円)を支払う必要がないと想像してみてください」と述べています。
また、GeForce NOWではゲームをプレイする際に特定のコンソールやノートPCを準備する必要はなく、自身のスマートフォンなどでプレイが可能です。Laptopは「Androidタブレットのようなデバイスでプレイしても、コンソールやゲーミングノートPCとほぼ同じレベルでのゲームを楽しむことができました」と振り返っています。
GeForce NOW Ultimateは月額19.99ドル(約2500円)で2023年1月19日から北米とヨーロッパで提供が開始されています。ただし、日本で提供されるかどうかは記事作成時点で不明です。