日本代表(撮影:岸本勉/PICSPORT)

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いよいよ年の瀬も押し迫ってきました。そこで今回は2022年の日本サッカーを振り返りたいと思います。

今年は何と言ってもカタールワールドカップに尽きるでしょう。ベスト16は2018年ロシアワールドカップと同じ成績でしたが、今回のほうがより多くの人の関心を集めたのではないかと感じています。

大会後には吉田麻也キャプテンが選手たちにメディア出演を呼びかけたこともあって、メディアの露出が増えました。毎日何かしらの話題が出てきて、再びサッカーに熱気が戻ってきたと思います。

何より、ドイツ、スペインというワールドカップ優勝国に劇的な勝利を収めたということが大きいでしょう。大会前は「厳しい」という予想が大半を占めていましたが、その強豪国に劇的な勝利を収めて一気に雰囲気が変わりました。

この盛り上がりは、日本が世界の強豪と戦ったときに勝つための方策を見つけたからということが言えるでしょう。日本の進歩が明らかになったという素晴らしい年でした。

ですが、そこで課題も見つかりました。ドイツ戦、スペイン戦での全体的なデータや内容には日本が検討しなければいけない材料がたくさんありました。ポゼッション率、シュート数など、対戦国よりも大きく劣っていたのです。

今回は勝ちましたが、それは一発勝負での話。10回対戦して何回勝てるかということを考えると、やらなければいけないことが多いのは明白です。ここで見えたことをどう2026年ワールドカップにつなげるかが大切です。

明るい気持ちで振り返りつつも、年を越すころにはもう一度気を引き締めたいと思います。それではみなさま、よい年をお過ごしください。

(撮影:岸本勉/PICSPORT)