ディプティックは10月、ブルックリンのウィリアムズバーグ地区にある店舗を改装し、新規オープンした。また、サンフランシスコのフィルモアストリートにも新しいブティックを開設した。この店舗はパリ風の黒と白のタイルによるフロアと、石造りの暖炉が特徴で、これは、同ブランドのフラッグシップデザインの中心的存在になっている。ゴミション氏は次のように述べている。「どの店舗も独自のデザインなので、すべての店舗で同じ内装やアートワークは使用しない。これによって、ブランドが最初に創設されたときのブティックのような雰囲気をかもし出している」。先月には、ワシントンD.C.のジョージタウン地区にホリデー用のポップアップ店舗も公開した。この店舗は、宇宙をテーマとした同ブランドのホリデーコレクション「マップオブスターズ(Map of Stars)」を中心に特別に設計されたものだ。同店舗はホリデーシーズン終了後に閉店し、2023年3月には常設店舗として再オープンする予定だ。別の独立型店舗は、ラスベガスにあるカジノホテル、シーザーズパレスのザ・フォーラム・ショップス(The Forum Shops)内にあり、同様に2022年末にオープンする予定だ。今秋には、ザ・リッツ・カールトン(The Ritz-Cartlon)と共同のポップアップ店舗を発表し、ホリデーシーズン中、一部のホテルの店舗で限定ギフトセットを販売する予定だ。また、ディプティックは独自の店舗、限定商品、ギフト用ラッピングやフレグランスの詰め替えステーションなど、特別なサービスを組み合わせることで、D2Cの成長を継続させることに期待している。「我々には香りの膨大なコレクションがあり、人々は使ってみる前に香りを確認することを望んでいる。店舗はそのために大きな役割を果たしている」とゴミション氏は述べ、同社の店舗は今後、最大の顧客獲得ツールとして機能すると付け加えている。一方、eコマースチャネルは、すでに好みの香りが決まっている既存の顧客を対象としたチャネルと位置づけている。
大都市以外にも出店
これまでディプティックの北米部門は、ニューヨークやロサンゼルスのような大都市を重視してきた。しかし、近年、米国市場は、同ブランドにとって中国以外で最大の市場となりつつあるため、来年にはさらに店舗を増やすことを予定していると、ゴミション氏は語る。「シカゴ、ダラス、ヒューストン、アトランタ、マイアミ、さらに、ノースカロライナなどの2次的な市場も視野に入れている」と、同氏は付け加えている。アルバレズ・アンド・マルサル・コンシューマリテールグループ(Alvarez & Marsal Consumer Retail Group)のディレクターを務めるデビッド・シュナイドマン氏は、この数年間、eコマースがショッピングを支配しているため、各ブランドは実店舗のエクスペリエンスを再構築しようとしていると語る。「消費者はオムニチャネルのレンズでショッピングと検索を行うので、持続可能な成長を続けるには、ある種の物理的なプレゼンスが不可欠だ」と、シュナイドマン氏は述べる。ディプティックのようなレガシーブランドの場合、これは百貨店のような卸売パートナーとの関係を維持しながら、独自の店舗も成長させることを意味している。ディプティックにとって、独立型店舗の増加は、拡充され続けている商品のコレクションの多くを展示するためにも役立つ。「新しいパーソナルフレグランスのオルフェロン(Orpheon)を2年前に発売したが、このカテゴリーは我々にとって大きな焦点であり、今後も重視していく」と、ゴミション氏は述べている。「また、ホームデコレーションの分野にも進出し、これらのセレクションのさらに多くを展示することで、買い物客が店舗で実際にその商品を触って試せるようにしていく」と、同氏は述べる。[原文:French fragrance brand Diptyque plans more standalone stores across the U.S.] GABRIELA BARKHO(翻訳:ジェスコーポレーション、編集:戸田美子)Image via Diptyque