試合中から涙を見せていたスアレス。(C)Getty Images

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 現地時間12月2日に行なわれたカタール・ワールドカップ(W杯)のグループH最終戦で、ウルグアイはガーナと対戦し、ジョルジアン・デ・アラスカエタの2ゴールで2ー0と勝利を収めた。だが、同時刻に行なわれていた試合で韓国がポルトガルを2−1で破ったため、勝点・得失点差で並び、総得点の差で3位となり、グループステージ敗退が決定した。

 決勝トーナメント進出を逃した後、この試合に先発し、2ゴールに関与したルイス・スアレスはがっくりと肩を落とした。現地局『TeleDoce』が報じた。

「悲しみと失望を感じている。見守っていた息子は悲しみと共に去らないといけない。父親としては辛いことだが、彼はこの状況に向き合わなければならない…」
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 試合中もベンチに下がった後に涙を見せていたスアレスだが、試合終盤にエディンソン・カバーニがエリア内で倒された場面については、国際サッカー連盟(FIFA)やレフェリーへの不満を爆発させた。

「カバー二が走り切って身体を前に出していたから、ペナルティが与えられるべきだったと思う。(ダルウィン・)ヌニェスが倒された場面だってそうだった。これは言い訳ではなく、今回のワールドカップでは信じられないようなPKを与えられるときと、与えられない場面がある。今日の僕らのプレー2つについて、なぜ与えられなかったのか、レフェリーやFIFAが、納得できるように説明するべきだ」

 さらに、「なぜウルグアイ戦ばかりこんなことが起こる?」と怒りの言葉を続けている。

「先日、フランス代表の選手が子供を連れて交代ベンチにいるのを見た。だが、僕の家族は降りて来られないと言われた。なぜいつもこうなんだ? 子供たちが僕に挨拶をするために一瞬でも降りてくるには、FIFAではない他の誰かに許可を得なければならないらしい。理解できない。僕らは“パワー(権力)”をもっと強めなければいけないらしい。それがFIFAなんだろう」

 35歳となり、今大会が最後のW杯とも囁かれていたスアレス。後味の悪い締めくくりとなってしまった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部