吉田麻也(撮影:岸本勉/PICSPORT)

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23日、日本代表はワールドカップの初戦でドイツ代表と対戦し、2-1の逆転勝利を収めた。試合後、吉田麻也キャプテンは試合展開について語った。

吉田は「もちろん失点はプランではなかったですが、プラン通り我慢してブロックを敷いて、後半サブの選手が違いを作る、スペースができる、我慢してショートカウンターを待つ、点を取ると、あまりにもプランどおりにことが進んでちょっとびっくりしてます」と話し始めた。

確かに前半はほぼ守り一辺倒の時間が過ぎた。前半が終わったときの速報値で、ボール保持率はドイツが72パーセント、日本が18パーセント(検討中が10パーセント)だったのだ。

日本のプレスは簡単にかわされ、相手のサイド攻撃を止めるのに精一杯。伊東純也や久保建英も戻って守備に追われた。ボールを奪っても出すところがなく、さらに苦しい局面に追い込まれていく。

後半、日本は3バックに変更して主導権を握り、見事逆転勝利につなげた。だが、もしも前半終了間際にドイツの2点目が決まっていたら、勝負はその時点で決していたかもしれない。

前半のうちになぜ対応しなかったのか。そう聞かれると吉田は事情を話した。

「特にこういう大会では(ピッチの)中(の判断)で急に変えのはすごく難しいんですよ。声が届かないし、みんな緊張もしてるし。森保一監督が(コーチとして参加した)ロシア大会で経験してるから(前半は変更しないで)耐えたんじゃないかと、これは僕の想像ですけど、感じます。だから1失点で試合を折り返すってことが大事だと思ってたんで、0-1で折り返したのは大きかったと思います」

その耐えた時間帯が日本の逆転劇を生んだ。だが、劇的な勝利に興奮気味の報道陣を前に吉田は冷静に話を続けた。

「チームとしてプランどおりに戦ったのが勝利につながったらのはうれしいですけど、まだ1勝しただけ。ここで浮き足立たずにしっかりと前を見据えて、やるべきことに集中して次のコスタリカ戦に挑みたいと思います」


【文:森雅史@ドーハ/日本蹴球合同会社 撮影:岸本勉/PICSPORT】



(撮影:岸本勉/PICSPORT)


カタールW杯・ドイツ戦に臨んだサムライブルー

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 伊東純也

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 遠藤航

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 鎌田大地、三笘薫

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 久保建英

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 権田修一

(撮影:岸本勉/PICSPORT)