生理期間は、生理痛や腹部の膨満感、強い食欲などの体の不調に悩まされ、つらい思いをしている人は多いはず。通常は1週間ほどで終わるとされている生理ですが、中にはこれより長い期間続く人や、生理が終わっても体調が元通りにならない人も。

本記事では、生理が終わったのに続く「生理痛」の原因と対処法をご紹介。心当たりのある方は注意が必要です。

※この記事は、診断の代わりとなるものではありません。病状に関する質問は、必ず医師または資格を有する医療従事者の助言を仰いでください。

【INDEX】


生理痛の種類
続発性月経困難症の症状
続発性月経困難症の原因
続発性月経困難症の対処法
受診のタイミング

生理痛の種類

月経痛(生理痛)は月経困難症と呼ばれ、「原発性月経困難症」と「続発性月経困難症」に分けられます。

原発性月経困難症は、毎周期、生理の数日前に起こる一般的な月経痛の名称で、特に問題がないことがほとんどです。一方で「続発性月経困難症」は、多くの場合が生殖器系の疾患や感染症が原因で、一般的な月経痛よりも長く続くのが特徴です。

産婦人科医のピーター・ワイス医師によれば、「一般的に生理後1〜2日間続く生理痛は、体の異常ではない」とのこと。しかし、数日以上続くときは何か不調が隠れている可能性があり、注意が必要だといいます。

また、産婦人科医のレベッカ・ブライトマン医師は、生理痛に対する思い込みについて次のように指摘しています。

「症状が他の疾患と似ていることもあるうえ、女性は痛みを“正常化”したり、気のせいだと思いがちです」

このような思い込みや“正常化”は、体の深刻な不調を見逃す原因になります。

続発性月経困難症の症状

生理が終わった後も1〜2日以上にわたって骨盤辺りの痛みが続く場合は、続発性月経困難症の可能性がありますが、月経周期のどの時期でも起こりうることでもあるため、常に注意が必要だと言えます。

ブライトマン医師によれば、続発性月経困難症によくある症状には以下のようなものも挙げられると言います。


性交痛
排便・排尿時の痛み
骨盤の痛み
月経周期以外での出血
生理中の経血の量が多い
お腹の膨満感

上記以外にも細かな症状はあるものの、吐き気や嘔吐、疲労、下痢などの症状が出ることは稀だそう。

続発性月経困難症の原因

続発性月経困難症の主な原因だと推測されるのは、以下の通り。


子宮筋腫
卵巣嚢腫
子宮内膜ポリープ
骨盤内炎症性疾患
子宮内膜症
子宮腺筋症

上記の中でも特に子宮内膜症と子宮腺筋症は、放っておくことで卵巣嚢腫になる恐れがあるため、早急な対処が必要です。

「子宮内膜症」とは?

子宮内膜症は、本来は子宮の内側を覆っている組織が子宮の外側で増殖し始め、骨盤の痛みや性交時の痛みなどを引き起こす疾患です。

「子宮腺筋症」とは?

子宮腺筋症は、子宮内膜症と同様に組織が増殖することで発症します。この組織は子宮を覆っているものと似ていて、子宮の筋肉の壁の中で成長し、月経の時に剥がれ落ちます。

子宮腺筋症は、子宮が肥大し、骨盤が圧迫されます。その結果、経血量が多くなるなど、生理が非常に重くなる可能性があります。

続発性月経困難症の対処法

生理痛の対処法は、その痛みの原因が何であるかによって異なります。

骨盤の痛みが成長痛によるものであれば、多くの嚢胞やポリープは医療機関による定期的な観察以外に、特別な治療は不要だと言われています。

ただし、以下の場合には外科的な介入が必要になることも。


腫瘍が癌である場合
自然に治癒しない場合
さらに重い症状を引き起こす場合

骨盤内炎症性疾患が原因のとき

骨盤内炎症性疾患(PID)が原因の時は、ほとんどの感染症と同様に、抗生物質で対処することができ、多くの場合、感染症が治まる前に症状が改善される傾向にあります。しかし、感染症を完全に治療するために、症状が改善しても、必ず処方された薬を飲み切ることが大切です。

子宮内膜症や子宮腺筋症が原因の時

子宮内膜症や子宮腺筋症による生理痛は、どちらの場合も原因や治療法がわかっておらず、閉経が始まると解消される傾向にあるだけなので、完全な治療は難しいといえます。

しかし、治療法がないとはいえ、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やホルモン剤による避妊など、組織の増殖を抑え、つらい症状を和らげる対処法はあります。また、重症の場合は、子宮摘出術(子宮内膜組織と子宮を切除する)も対処法として考えられます。

受診のタイミング

生理に伴う体の不調については、特に症状が異常と思われるときは、すぐに病院に行く必要があります。

「生活習慣の改善で月経の症状を管理できず、症状が健康や日常生活に影響を与えていることがわかったら、医師に相談することをおすすめします」− ブライトマン医師

放っておくと危険な状態に繋がる可能性がある、続発性月経困難症。日頃から自分の体調に気を遣い、わずかな変化も感じ取れるようにしておくことが大切です。

※この翻訳は、抄訳です。Translation: Risa TsubakiharaWOMAN'S DAY