ヤクルト・村上宗隆(左)と阪神・青柳晃洋【写真:荒川祐史】

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阪神・青柳は投手3冠なるか、最多セーブは大接戦

 9月も折り返し、シーズンも残り約2週間となった。優勝争いやクライマックスシリーズ進出の行方に注目が集まる中、し烈なタイトル争いも見逃せない。ここでは、セ・リーグの選手成績を見ていきたい。

 打撃部門ではヤクルトの村上宗隆内野手が打率、本塁打、打点の3冠を独走中。本塁打では2位の巨人・岡本和真内野手に“ダブルスコア”の差を付けている。8月下旬までは首位打者争いも混戦状態だったが、プロ野球記録となる5打席連続本塁打を放つなど、状態を上げて一気に抜け出した。3冠王となれば、2004年の松中信彦(ダイエー)以来、18年ぶりとなる。安打数も阪神・近本光司外野手に2本差で2位に付けている。

 近本は盗塁数が27個でトップ。2019年、2020年も盗塁王となっており、このままいけば3度目となる。昨年は中野拓夢内野手が盗塁王となっており、阪神から4年連続の盗塁王輩出となるか。

 投手部門でも、同じく阪神の青柳晃洋投手が防御率、勝利数、勝率で“3冠”。しかし9月は2試合登板でともに6回5失点と苦しんでいる。勝利数では巨人・戸郷翔征投手が1差で追いかけている。

 戸郷は奪三振数が136個でトップ。高い奪三振率を誇る中日・高橋宏斗投手と、広島・森下暢仁投手が127個で2位となっている。高橋宏は100投球回以上の投手の中では唯一、奪三振率が10を超えており、投球回に50回以上差のある戸郷を9個差で追いかけている。

 セーブ数は、ヤクルトのスコット・マクガフ投手が36セーブでトップだが、中日のライデル・マルティネス投手が34、DeNA山崎康晃投手が33、巨人・大勢投手が32と大接戦。変動の可能性も十分にある。(Full-Count編集部)