中欧スロバキア MiG-29戦闘機の運用停止 ポーランド&チェコに防空を一任へ
隣国に空の守りを託すなんて信頼関係ないと無理!
スロバキアは2024年まで戦闘機がない状況
ポーランドとチェコ、スロバキアの中欧3か国は2022年8月27日、スロバキア領空を共同で防衛することを定めた協力宣言に署名、9月1日よりその運用を開始しました。
これにより、スロバキアは現有のMiG-29戦闘機の運用を停止。以後はポーランドのF-16戦闘機と、チェコの「グリペン」戦闘機が、隣国スロバキアの領空を防衛に従事します。
これについてスロバキア国防省は、MiG-29の維持整備コストの高騰や、ロシア人技術者の出国によりメンテナンスが難しくなっていることが理由としていました。
スロバキア国内を飛ぶポーランド空軍のF-16戦闘機(画像:ポーランド国防省)。
ポーランドとチェコに領空防衛を担ってもらうことについてスロバキア国防省は、「MiG-29が地上待機となる9月1日から実施される」と述べており、このような3国共同での防空体制はスロバキア軍に新型のF-16戦闘機が配備される2024年まで続くとのことです。
なお、ポーランドとチェコ、双方の戦闘機は、スロバキアに展開することはせず、それぞれの国の基地を拠点に活動するといいます。また、スロバキアは必要に応じてポーランドとチェコに後方支援を提供するそうです。