EV充電サービスを提供しているプラゴは15日、長野県軽井沢町におけるEV車の充電インフラ整備と環境に配慮した移動の体験価値向上を目指し、8月22日に軽井沢町と協定を締結すると発表した。

 軽井沢町は、長野県の中心付近に位置する自然豊かな国際的リゾート地だ。夏は避暑地として各地から多くの人が訪れて賑わいを見せ、冬は国内屈指の冷え込む地域ゆえにスケートなどのウィンタースポーツが盛んだ。

 軽井沢町では、2050年までに「CO2排出実質ゼロ」の目標を掲げており、みどり豊かな自然を守る取り組みとしてEV車普及に力を入れている。

 軽井沢は、都心からのアクセスがしやすいこともあり、EV車が多く訪れる街でもある。現在もEV充電施設は用意されているが、決して十分な数とは言えない。特に1カ所の充電施設に1つの充電機だけの場所も多く、EV車のオーナが旅行を楽しむには不安を感じる面もあるだろう。

 プラゴは、今後3年間にわたり軽井沢町でのEV充電器設置を進めていく。

 充電インフラが未整備であれば、EV車の利便性が大きく損なわれるが、なりふり構わず設置すると景観を損なう恐れもある。また、電力の発生に伴い多くのCO2を発生させることになれば本末転倒であることから、プラゴでは、再生可能エネルギーで充電する仕組みを開発している。

 プラゴでは他にも、「充電時間を活用した観光体験の向上」や、「居住者のEV導入促進」等を通じて、軽井沢町に最適な充電インフラビジョンに関しても、ともに策定していくとしている。