中古住宅の割合が過去最多に! 【フラット35】利用者の実態からひも解く最新の住宅事情
住宅購入の初期段階で「戸建てかマンションか」という選択に加え「新築か中古か」という選択も必要となります。中古住宅は、新築と比べて抑えた価格で、実際に完成した住宅を確認したうえで購入できるなどの魅力があります。住宅購入者のうちどれだけの人が、中古住宅を選んでいるのでしょうか。
住宅ローン利用者の約4人に1人が中古住宅を選択
住宅金融支援機構が2022年8月「2021年度 フラット35利用者調査」の結果を公表。全期間固定金利型の住宅ローン【フラット35】を利用して住宅を購入した人の物件種別を調査したところ、中古マンションが12.0%、中古住宅が12.7%、新築マンションが8.2%、建売住宅が23.6%、土地付き注文住宅が31.0%、注文住宅が12.4%でした。
中古マンションと中古住宅の購入者は合わせて24.7%で、この割合は2004年度の調査開始以来、最多とのこと。一方、建売住宅と新築マンションを合わせた分譲住宅を購入した人の割合は減少しています。
住宅ローン利用者の平均年齢は年々高くなる傾向
ちなみに、住宅ローン利用者の平均年齢は30代が最多で36.2%を占めていますが、その割合は年々減少しています。一方、50歳以上の住宅ローン利用者は23.1%で、2020年度の19.5%と比較して増加しており、2004年度の調査開始以来、初めて2割を超えたとのこと。平均年齢の上昇が続いています。
住宅ローン利用者の平均年齢が年々上がっていること、中古住宅の購入者が増えていることは、住宅購入価格が年々上昇している影響と考えられます。これから住宅購入を控えている人は、どのタイミングで、どういった物件を購入したいのか、資金計画とともに考えてみてはいかがでしょうか。