赤字路線を救う手立てとなるのでしょうか。三次市は1日からJR芸備線と福塩線の利用者を対象としたキャンペーンを始めました。

古武家朋哉記者「広島と福山から三次に来る人と三次市民に朗報です。このようなJRの往復乗車券を購入すると…このように三次市内で使える商品券がもらえるんです」

三次市が始めたのは、その名も三次市「のってのって!藩札」事業。

市内の駅から広島駅までの芸備線区間と福山駅までの福塩線区間の往復乗車券を三次駅前の交通観光センターの窓口で見せれば、市内で使える商品券「三次藩札」が1000円分もらえます。

JR西日本によりますと実はこの2路線、一部区間が輸送密度1000人未満となり赤字が続いているんです。

このことから存続について国の検討会で議論が進められています。

三次市地域振興部 永井宏明係長「芸備線と福塩線の利用促進と地域の活性化につなげたい」

往復乗車券の提示でもらえる三次藩札、商店街にある飲食店やコンビニエンスストアなど市内のほとんどの店で使えますが…

古武家記者「こちらの藩札、こうしたところでも使えるんです」

三次市ゆかりの人形作家 辻村寿三郎さんの作品が展示されている人形館。こちらでは物販の購入の際に藩札が使えます。

辻村寿三郎人形館 北野航輝学芸員「夏休みなので親子で見に来てほしい」

今回のキャンペーン期間は12月28日まで、こども運賃や片道乗車券などを利用した場合は対象外だということです。

赤字路線の救世主となるのでしょうか?