一瞬でとろけて消えるパンケーキとは！？人気の行列店『バター＆ミルク』（調布）の「ベリーベリーパンケーキ」が絶品すぎた

2022年7月28日 10時51分

食楽web

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　京王線布田駅。各駅電車しか止まらないのんびりとした街に、いつもお客さんであふれる小さなパンケーキ屋さんがあります。週末になると地元の人たちはもちろん、遠方からやってくるパンケーキマニアで行列ができるその人気店は『バター＆ミルク』。

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　筆者は『バター＆ミルク』がある調布市在住。同じく調布市民にこちらのパンケーキ店のことを聞くと、高確率で「知ってる！美味しいよね」、「行きたいと思っているお店だ」という返事が返ってくるほど、調布市民に愛されています。

テーブルとカウンター合わせて12席ほど

　パンケーキ店でよくある「映え」や「可愛い」を意識した店とは違い、シンプルですっきりした店内で、男性客やひとり客でも入りやすい雰囲気です。

　決して広くはありませんが、窮屈さを感じることはなく、居心地もよし。実際に私が訪れた際も、小学生くらいの子どもから80代とおぼしきご婦人グループまで、幅広いお客さんがパンケーキに舌鼓を打っていました。

左：グランドメニュー、右：季節限定メニュー

　アメリカに留学経験があるご主人が「アメリカで食べたパンケーキの味を再現したい！」と1年かけてベースのレシピを作りあげました。オープンから4年経った今でも、更なる高みを目指して研究を続けているこだわりの一品なのです。

キメ、香り、甘みにこだわり、極低温で数日寝かした生地をアメリカ製の大きな鉄板で1枚1枚丁寧に焼いていく

　日本のパンケーキとの1番の違いは、店名にもなっている「バターミルク」を使用していること。これは牛乳からバターを作る時に出る液体のことで、「日本ではほとんど見かけない希少品だが、アメリカではスーパーなどに当たり前にあって、クッキーなどのスイーツ作りに欠かせない材料。栄養価が高く、食感も良くなるんですよ」とご主人。

　また生地だけではなく、生クリームも脂肪分や糖分を数％単位で調整し、ベストな状態を探したそうです。それでは早速、こだわりのパンケーキをいただきましょう。

極上のぷるふわ感！ボリューミーな絶品パンケーキ「ベリーベリー」を味わってみた

「ベリーベリー」1600円。ドリンクセット 1800円（すべて税込）

　分厚いパンケーキを3枚重ねたボリュームたっぷりのパンケーキが運ばれてきました。こちらは、ご主人おすすめの「ベリーベリー」。実は仕入れの問題で一度メニューから消えたものの、ファンから再販の希望の声が多く上がったことで復活したそうです。真っ白なクリームに真っ赤なベリーが映えますね。

　ゆっくりナイフとフォークを入れると、あまりの柔らかさにほとんど抵抗なくスーッと入っていきます。ふわふわ、ぷるっぷる！

　一口食べてみると……なんということでしょう。一瞬で口の中からパンケーキが消えてなくなりました。

　なんだ、この柔らかさ！

　ふわぷる系パンケーキは、シュワシュワ食感のものが多いですが、こちらのパンケーキはそれがないんです。生クリームとの区別がつかないくらい、とろりと溶けていくではありませんか。あまりの口当たりの良さに思わず笑みがこぼれます。

　生地が驚くほどキメ細かい……。甘さは控えめですが、バターミルクの効果なのか、とってもクリーミーで風味豊かな生地がため息が出るほど美味しい。

　たっぷり乗ったクリームも同じく甘さ控えめで、濃厚でありつつ後味はすっきりしています。

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　チラリと見えたのですが、厨房で生クリームを乗せる前、パンケーキの表面にハンディファンで風を当てて冷やしていたんです。理由を聞くと、「夏は特にパンケーキの温度でクリームが溶けてしまう。お客様には1番良い状態で食べてほしいので……」とのこと。人気店で厨房も大忙しの中、こうした一手間を惜しまないからこそ、芸術的な食感と味が生まれるんですね。