道路拡幅で実現!

中型車投入のコミュニティバス「保谷ルート」

 東京都練馬区が運営するコミュニティバス「みどりバス」のうち、「保谷ルート」の経路が大きく変更される見込みです。2022年5月、練馬区ならびに西東京市の地域公共交通会議で合意されました。


みどりバス保谷ルートの車両。コミュニティバスながら中型(画像:写真AC)。

 保谷ルートは、都営大江戸線の終点である光が丘駅と、西武池袋線の保谷駅を結ぶ路線。大江戸線は練馬区の西端に近い大泉学園町までの延伸が計画されていますが、その北側の交通空白地帯を結びます。この地域のバスの多くは鉄道駅から南北方向のルートが主体というなかにあって、貴重な東西方向のルートです。

 ルート再編案の主軸は大きく2つ。光が丘側で付近に新設される新病院へ乗り入れることと、保谷駅の発着場所を南口から北口へ変更することです。

 これまでの保谷ルートは、西大泉地区の四面塔稲荷前交差点で進路を南へとり、池袋線の大泉学園〜保谷間にある踏切をわたって保谷駅南口へ発着していましたが、四面塔稲荷前からそのまま西へ向い、保谷駅北口へ真っすぐ延びる道を経由するようになります。この道は途中で練馬区と西東京市の境界があり、バスが西東京市内へ乗り入れる形です。

 このルート変更で踏切を回避でき、定時性が向上。従来ルートは廃止されますが、その地域の利便性は別のみどりバス(大泉ルート)でカバーされるということです。

 保谷駅北口からまっすぐ伸びる新ルートは、近年道路が拡幅され、バスの運行が可能になったといいます。いまのところ保谷駅の北口に発着するバスは、西東京市のコミュニティバス「はなバス」のみです。

 保谷ルートの再編は2022年10月、光が丘の新病院のオープンに合わせて予定されています。