かまいたちーONE PIECEの尾田栄一郎からLINEで届いた「すごい動画」
『ONE PIECE』を題材にした公式バラエティ番組『ワンピースバラエティ 海賊王におれはなるTV』。そのMCを務めるかまいたちの2人は、なんと尾田栄一郎先生とLINEをする仲なのだとか！ どんなやりとりをしているのか話を聞いてみた。トップ画像／遊騎士ドーマのコスプレに身を包んだ山内さん（左）と濱家さん（右）
『ONE PIECE』を題材にした公式バラエティ番組『ワンピースバラエティ 海賊王におれはなるTV』（以下、『海賊王におれはなるTV』）の最新回「ワンピースネタNo．1決定戦！ ワンワンGP」が6月30日（木）25時25分からフジテレビ系列の関東ローカルで放送される。
2020年より放送されている同番組の初回放送からMCを務めているのは、お笑い芸人・かまいたち（山内健司、濱家隆一）だ。
今回は、もともとONE PIECEの大ファンだったと話す2人に、番組の魅力とONE PIECEにまつわるエピソードをインタビューした。
「異物感丸出しの2人が登場」実は大好きだったONE PIECEとの初仕事
――まずは、ONE PIECEとの出会いを教えてください。
濱家 いつかはっきり覚えてないんですよね。読み始めたのは、まあまあ大人になってからやとは思うんですけど、知らないうちに生活の中に入り込んできてて、いつの間にかめっちゃ読むようになって、好きになってました。
山内 僕は親がジャンプを買っていたので、小学校のころから（週刊少年）ジャンプを読んでいたんですよね。それで中学生の時にONE PIECEが始まったんですけど「すごいのが来たな」と熱狂したのを覚えています。第1話からずっとジャンプで追いかけてるんです。
――おふたりとも想像以上にONE PIECEに対する知識が豊富で驚きました。TVやラジオで「ONE PIECE好き」とは言ってなかった印象があるのですが…
山内 ONE PIECE好きな人って、めちゃくちゃ多いじゃないですか？ だから、俺らが「ONE PIECE好きなんです」と言ったところで、当たり前すぎるかなと思って、特に言ってこなかったんですよね。
濱家 でも、自分で主催したライブで“ONE PIECEクイズ王決定戦”みたいな企画をやったこととかはありました。しかも、その時、主催者の僕が優勝しちゃって、変な空気になったのを覚えています（笑）。
――では、2年前から放送されている『ワンピースバラエティ 海賊王におれはなるTV』でMCを務めることになった時は、かなり嬉しかったのではないでしょうか？
濱家 そうですね。この番組が始まる前、2019年にONE PIECEの特番のオファーが来たのが始まりなんですけど、ほんまに上京したてで、まじで全く仕事がないときやったんです。それやのに、さっしー（指原莉乃）、みちょぱ（池田美優）、上地（雄輔）さん、児嶋さん（アンジャッシュ）、田中さん（アンガールズ）という豪華な人たちの中に僕らっていう。
山内 そうやった！ 東京タワーのときよな？
濱家 そうそう！ だから、めちゃくちゃ異物感丸出しの2人って感じやったんですけど、僕らのワンピ好きを聞きつけてくれてオファーきて……嬉しかったですね。
濱家 あとは2回目の特番の撮影の時には尾田さん本人にも会えて！ あの回、めちゃくちゃ楽しかったし、おもろかったよな？
山内 ……いや、俺は……呼ばれてないな。
濱家 あれ？そうでしたっけ……？
山内 1回目の記憶はあるんですけど……なんでか。いや、なんで？
――（笑）。
濱家 そこからの縁で今の番組でMCをやらせてもらうことになって、ホンマに嬉しかったですね。好きなものをそのまま仕事にできるなんて、超ありがたいですから！
山内 ホンマに！ 特番が1回よかったからって、レギュラー番組になることって当たり前じゃないんですよ。しかも、仕事が全然なかった頃やったから、特にそう！ だから、1個1個の番組にちゃんと取り組まなきゃなって、あのとき初めて思いました。「単発か」って思わないで、ちゃんとしよって。
濱家 なんやねん（笑）最初からちゃんとせぇ！ そりゃ仕事増えへんわ！
グループLINEでのやりとりで「尾田先生がヒントくれてるんちゃう？」
――尾田先生と、お話されることもあるのでしょうか？
濱家 尾田先生と、僕と山内のLINEグループがあるのですが、めちゃくちゃ気さくにLINEしてくださるんですよね。だから僕らもフレンドリーに返しちゃってます。「今週のONE PIECEおもしろかったです」とかとか。山内とか、尾田さんに考察ぶつけてんねんな。
山内 そうそう。「もうそろそろエネル出ますよね？」って聞いちゃって。
――え！ そんなことまで？尾田先生は、なんて答えるのでしょう？
山内 全然答えてくれないんです……。
濱家 そら、そうやわ。今年はM-1どんなネタするんですかって聞かれても言わんやろ。
濱家 あと、尾田先生って、自分が気に入ったかわいい動物の動画とかを急に送ってくださるんですけど、1回、その流れで島が描かれた動画が送られてきたことがあったんですよ。進んでいくうちに、どんどん知らん島に変わってしまうような内容の。
山内 あったな～！
濱家 あれが送られてきた時に「これ、尾田先生がラフテルのヒントくれてるんちゃうか」って思っちゃったことがあったんですよね。結局、何の意味もない動画だったんですけど（笑）。
山内 ずっと終わらんなと見ておいたら、永遠にループする動画やったしな。
濱家 そうそう！ 気付かなかっただけで、エンドレスにループしているだけ。それに気づかないで、15分ぐらい見ちゃったんよな。
山内 いや、あれは何かあるって思っちゃうって。
濱家 この動画を見て、何か感じ取れるやつなのか、感じ取れないやつなのか、試されてるんちゃうかってな（笑）。
考察NGの濱家が自信を持った尾田先生の一言
――『海賊王におれはなるTV』の見どころを教えてください。
山内 ONE PIECEを知らない人は、全く楽しめないというわけでなく普通にお笑いとしておもしろい番組です。もちろん、コアな部分も多いのでONE PIECEを知ってる人はより楽しめると思います。
濱家 ONE PIECE自体を深く掘る回もあるんですけど、芸人にしかできないような内容になっているので、いろんな方に楽しんでもらえるかなと思います。「ワンピネタワングランプリ」とか、ドンジャラをやる回とか……まあ、あれはドッキリやったんですけど。
山内 そもそもONE PIECEの番組やのに、濱家が考察NGなんですよ。前に霜降り明星がきてくれた時に、考察の話題になったらスタジオから出て行っちゃうくらい。考えてみたら、この番組で考察しないって異常やで。ONE PIECEの番組なんやから考察してなんぼやのに、MCの片方が考察NGだからというので、番組内容がかなり変わってるんです。
濱家 いや、最初は申し訳ないと思ったよ。でも、尾田先生に「今日、考察を聞くのが嫌でスタジオの外に出ちゃいました」って連絡したら、「全然それでいいと思います」って返事が来て。それ以降は「うりゃ、見たことか～！」って堂々とするようになりましたね。
山内 （笑）。まあでも、濱家と同じく考察NGタイプの人も安心して見れるから、その点もおすすめです。
――特に印象に残っている放送回はありますか？
濱家 特殊なことやってないんですけど、ミキがゲストに来た回は、めちゃくちゃ覚えてますね。収録する部屋のカーテンブラインドが、風で揺れて、こうせいの顔の真ん中に光がずっと差し込んでて「正義の門みたいやな」って僕が言ったんですが、あれは1番のいい例えやったなって。
山内 え、自分のこと？
山内 僕は、ワンダースワンのゲームで対決した回が印象に残ってますね。あの回を見た方からは「ゲームでもそんなことするのか」ってバッシングを受けまして、ONE PIECEとは全然関係ないところで、めちゃくちゃ叩かれました。
濱家 そこらへんも魅力ですよね。ONE PIECEを知ってる人も叩けるし、知らない人も叩ける。
山内 なんでやねん、魅力ちゃうやろ。
――最後に、6月30日の放送回の収録を終えての感想を教えてください。
濱家 今回放送した「ワンピネタワングランプリ」は、ONE PIECE知らんくても「こういうことあるんやろうな」って気持ちで楽しめますね。あとは、毎回を通じて言えるのは、ADの女子たちが作ってくれる山内の衣装がすごいので、ぜひみてください！
山内 「ワンピネタワングランプリ」はお笑いとしてもおもしろいですからね。あと、今回に関していうと、僕も知らなかったんですけど、とんでもない新人の子が出てきて、ついにMCが3人になることもあるんかな……って思いました。
濱家 あるわけないやろ！ あの子、入れるんやったらお前抜けろ！
6月30日放送回の豪華賞品一覧。山内さんの独断と偏見によって、芸人さんに配られていくのだが…
取材・文／於ありさ 写真／松木宏祐
番組情報
ワンピースバラエティ 海賊王に俺はなるTV
©尾田栄一郎/ 集英社
「週刊少年ジャンプ」で絶賛連載中の尾田栄一郎による少年マンガ『ONE PIECE』。1997年の連載開始からまたたく間に人気を博し、1999年よりテレビアニメ『ワンピース』が放送開始。以来、常に高い人気を誇るロングシリーズとなり、さらにはテレビの枠を超え、映画や舞台化そして歌舞伎にもなった超人気コンテンツだ。そんな、日本を代表する世界的人気作品となっている『ONE PIECE』を愛してやまない芸能界のマニアが集まり、作品への愛を語り尽くす、ジャンプ史上初めての『ONE PIECE』地上波冠番組『ワンピースバラエティ 海賊王におれはなるTV』。番組タイトルロゴは『ONE PIECE』の原作者である尾田栄一郎が描書き下ろし、『ONE PIECE』がバラエティーへとあらたなジャンルの航海を始めることとなる。
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