チェルシーでは上手くいっていないルカク photo/Getty Images

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チェルシーでは大苦戦の1年となってしまったが、果たしてインテルにFWロメル・ルカクは戻ってくるのだろうか。

ルカクは昨夏にインテルを離れてチェルシーへ移籍したものの、リーグ戦8ゴールと苦戦。移籍金が9750万ポンドと高額だっただけに、一桁得点では不合格だろう。そして現在浮上しているのが1年でのインテル復帰案だ。

仮にこの復帰が実現すれば、新シーズンのセリエAタイトルレースは荒れる可能性が高い。2021−22シーズンはミランがスクデットを手にしたが、攻撃力ではインテルの方が上だろう。ミランが69ゴールを奪っていたのに対し、インテルはリーグトップとなる84ゴールを奪っている。ここにルカクが戻ってくれば、さらに数字は上がってくると予想される。

ルカクは2020−21シーズンにラウタロ・マルティネスと見事なコンビネーションを見せ、セリエAで24ゴールを挙げてスクデット獲得に大きく貢献している。1シーズン挟んでいるとはいえ、再びラウタロ&ルカクのコンビが実現すれば脅威だ。

得点王レースも気になる。2021−22シーズンはラツィオのチーロ・インモービレが得点王を獲得したが、2020−21シーズンは24ゴールのルカクが2位、ユヴェントスに所属していた現マンチェスター・ユナイテッドFWクリスティアーノ・ロナウドが29ゴールで得点王のタイトルを手にしていた。ルカクが戻れば、再び得点王レースも荒れるはず。

伊『Tuttomercato』によると、インモービレもルカク復帰案について「ルカクがイタリアに戻れば、リーグのレベルは上がる」とコメントしており、昨夏に得点ランク1位&2位が揃ってプレミアリーグへ向かってしまったことはセリエAにとっては痛手だったと言える。

また、王座奪還へ燃えるユヴェントスもMFポール・ポグバ復帰が決定的となっている。バランス力でスクデットを手にしたミラン、ルカクが戻れば攻撃力が増すインテル、ポグバ&ドゥシャン・ヴラホビッチのホットライン完成にも期待したいユヴェントスと、実現すれば新シーズンのセリエAは面白いものになるだろう。