※この記事は2014年08月14日にBLOGOSで公開されたものです

8月13日夜、大阪市の橋下徹市長が退庁時のぶら下がり会見で、中学生とトラブルを起こし、所属する大阪維新の会から除団処分の決定を受けた山本景府議(交野市選出)についてコメントした。以下、その質疑の部分をお送りする。

維新の会YouTubeチャンネルより 写真一覧
ー山本府議が会見をするようですけれども。

ああ、そうなんですか。

ーそれを受けて府議団ともう一度処分は考えるということでよろしいでしょうか。

事実関係を確認してからですけれども、まあでも、この間の報道状況を見ても、山本府議の対応はちょっと問題が多すぎますね。メディアに対する説明とか、今回もまたBPOか何かに申立てするんでしょ?

もうちょっと事実関係を確認して、公にしてからね、そういうアクションを起こせばいいわけで、インタビューに対する説明の仕方とか、そういうこと考えるとね、やった行為も大問題だし、その後の対応の仕方も大問題です。

ただ、ペナルティはきちっと公正なペナルティでないといけないので、直ちに除団になるかはきちっと判断しますけど、それにしても一連のやった行動と一連のその後の対応ってのは、本当に議員としてふさわしいのか、大いに疑問ですね。

処分とかペナルティで、やっぱり一度得た議員資格を剥奪するってのはルールに基づかないといけないですけれども、およそ選挙で選ばれるのにふさわしい人物かというと、大いに疑問だと、僕は感じてます。

きちっとメディアに説明しないといけないですよ。ちょっと言われたからその表現を取り上げて、すぐBPOだ、とか人権侵害だ、というのは議員の対応として僕はふさわしくないと思います。

これは山本議員が所属している大阪維新の会の代表という立場で、大変申し訳ないと思いますが、議員の対応としては大変拙い、稚拙だというふうに思っています。

ー反省があまり見られないと?

説明能力もないですよ。インタビュー受けて…どっかのニュースで見ましたけど、自転車で走って逃げたりとかね、あれはもう議員の、公選職の対応の仕方じゃないですね。それはメディアの方と事実誤認の指摘受けた時はやり返すときにはやり返していいんですけれども、前提としての説明があまりにも不十分だし、不誠実です。
議員としてやっぱりふさわしくないですね。あの対応の仕方とか説明の仕方は。

ただ、その話とペナルティは別の話ですから。ふさわしくないから直ちに除団できるかというと、これまた別問題ですから。しっかり確認して、きちっとした処分をしていきたいと思っています。

ー去年の12月に今井幹事長が一旦厳重注意ということをしたということらしいんですけれども。

ああ、そうなんですか。

ーその時点でもうちょっとちゃんとした対応を取っていればということですか。

そうですね、そうであれば大きく取り上げられたから動いたのかと、そう取られてしまいますね。もしそうであれば厳重注意という対応が良かったどうなのかということも問い直さないといけないので、そういう意味で事実関係確認して、本来あるべき処分というものをしっかりやって、また皆様にもきちっと説明していきたいと思っています

ーペナルティの話なですが、今回の一連のLINE問題とその後のBPOなどの問題を、全体として処分するという考え方でしょうか。

いや、後の問題は処分ではないでしょうね。ただ、党の信用を失墜したということに当たるであれば、処分対象なんでしょうけど、まあでも後の対応はせいぜい行っても注意とかそのレベルじゃないですか。

だからそれ以上の処分を考えるということであれば、元になった、中学生とのLINEのやりとりとか事務所に呼んだ行為、そこが一番の焦点でしょうね。

あとの、メディアに対する対応とか説明の問題、これはきわめて稚拙な、議員としての説明としては不十分な対応ですけれども、これはちょっと処分の対象かというとどうなのかと思いますけれども、これは党内での注意とか、そういうレベルなんでしょうね。

ー代表としては、事実関係を確認した上でというお考えはかわってない?

そうですね。府議団の執行部の決定は法律家の判断だけではなく、政治集団として、基本的には府議団が最終決定を行うところなので任せますけれども、おそらく事実関係の確認ということになれば、府議団には沖田議員、弁護士がいますから、そこが中心になって事実関係の確認とそれにふさわしいペナルティがどれくらいのものなのか考えると思います。

それは、すべて公務員の事例と一緒にするものではないですが、そういうことも参考にしながら、どこまで政治家がさらに一般よりも重い処分を受けるのか、そのあたりだと思うんですけどね。

ー山本府議は不服の理由のひとつとして、三人の府議が離団届を出しているのに、それを受け取らず、そちらの処分が出ていないのに自分だけすぐに処分というのはおかしいということを主張しているようですけれども。

手続きの話というよりも、ちょっと僕が聞いたところでは、造反したのにというような、中身についてどうも不服の申し立てにしているらしいので、それは一理あると思いますよ。

だからこそ被疑行為とペナルティのバランスを考えなければいけないわけで、造反行為は明らかにもう党の決定に従わないということですから、除団ということになるんでしょうけれども、それとのバランス上どうなのかっというところも見ないといけないと思いますね。

ただ、党の意思決定に反したというのは内部的な話だし、今回は未成年に一定の被害を与えた事案ですから、その辺を同一に論ずることは出来ないんでしょうけれども、そこもやっぱりよくその辺の事案との比較もしていかないと行けないとおもいますね。

だからこれ、繰り返しになりますけれども、猥褻的なことだったりとか、脅迫的なことだったりとか、未成年を利用した政治活動だったりとか、法違反だとすると弁解の余地なしですけど、そのあたりの事実がはっきりしていないところがあると聞いてますから、これは府議団に調査に委ねたいと思います。

ーテリー伊藤さんが日本テレビさんの番組で「こいつキモい」と、「キモい」という言葉を繰り返されたところを名誉毀損であると訴えられて、訴状をブログにそのまま掲載されているんですが、その、「キモい」という言葉が刺激的だったとしても、やはり議員としての対応というところは稚拙だとお考えですか。

僕らの立場で「キモい」ぐらい言われるのは当たり前だと思いますよ。それくらいは。僕自身もコメンテーターの時にはそれぐらいのこと言ってましたしね。

公に立って、公選職として、そういう立場に立つ以上はそれくらい仕方ないんじゃないですか。そんなこと言い出したら僕なんかどんだけBPOに出さなきゃいけないんだと。

やっぱり事実の誤認とか事実の摘示でとかね、差別的なことだったりとか、それこそ人身攻撃だったりとか、そういうことはきちんと政治家であったとしても言わなきゃいけないですけども、「キモい」ぐらいは…もうこんなのは、僕だって「馬鹿」とか言ってるわけですから、そういうレベルではないですかね。

ー稚拙だという部分なんですけど、やはり一回目の会見でぴしゃっと事実関係を説明すべきだったと。

そりゃそうですよ。一回目の会見の態度が問題だったんじゃないですかね。

ーその後市長がご批判をされたあとにもう一度発言を撤回されるというような、謝罪されるような部分もあったんですが、そのあたりも稚拙ということですか。

当初、甘く考えたんじゃないですか。自分の正統性ありっていう風に、おそらく考えてたんでしょうね。

中学生とLINEをやるってこと自体からまずそもそも不適切で、そのグループから外れたからとか、中学生から何か色々言われたんですか?そんなことで特定個人に対して同じように言い返すって、そりゃ公選職同士だったらもっと激しくやりゃいいし、一般社会に色んなメッセージ出すんだったらいいですけど、相手方が中学生の、子ども対しての発言については、それはもうアウトですよ。除団になるかどうかは別として。そのあたりの認識が甘すぎますね。

それでいて自分が「キモい」と言われたら、人権侵害だっていうんでしょ?中学生とLINEやって、「許さない」と言ってる事自体が人権侵害ですよ。ちょっとそういうあたりの感覚がね。選挙で選ばれたという認識がね、甘いんじゃないですか。元々批判を受ける立場なんですから。

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山本府議はきょう14時から、会見を行い、夜にはニコニコ生放送の独占インタビューにも応じるもようだ。


・【LINEで中学生とトラブル】大阪府議 山本景氏 記者会見 - ニコニコ生放送。14時~
・【LINEで中学生とトラブル】大阪府議 山本景氏 生出演 - ニコニコ生放送。21時~

関連リンク

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