東日本大震災三周年追悼式、天皇陛下のおことば - BLOGOS編集部
※この記事は2014年03月11日にBLOGOSで公開されたものです
東日本大震災発災から3年にあたり、政府が、東日本大震災三周年追悼式を開催した。菅義偉内閣官房長官の開式の辞、国歌斉唱が行なわれ、14時46分の時報にあわせ1分間の黙祷が捧げられた。
さらに政府を代表し、安倍総理大臣が式辞を述べた。
式辞の中で安倍総理は「復興をさらに加速し、被災した方々が一刻も早く元の生活に戻れるようにすることが、天国で私たちを見守って御霊に報いることです。大地震の教訓を胸に刻み、将来の様々な災害から国民の生命・身体・財産を守りぬくため、倦まず弛まず強靭な国づくりを進めることを心からお誓いいたします。」と復旧・復興への決意を述べた。
そして、「我が国の先人達は幾多の困難を克服し、その度により逞しく立ち上がってきました。今日を生きる私たちも、それに倣い、手を携えて、前を向いて歩んでいくことをお誓い申し上げ、御霊の永久に安からんことを、ご家族の皆様の平安を祈念しわたしの式辞といたします。」と結んだ。
安倍総理の式辞に続き、天皇陛下がおことばを述べられた。
天皇陛下のおことば
本日、東日本大震災から三周年を迎え、ここに一同とともに、震災によって失われた人々と、その遺族に対し、あらためて深く哀悼の意を表します。
三年前の今日、東日本を襲った巨大地震と、それに伴う津波は、二万人を超す死者、行方不明者を生じました。
今なお多くの被災者が、被災地で、また避難先で、困難な暮らしを続けています。
さらにこの震災により、原子力発電所の事故が発生し、放射能汚染地域の立ち入りが制限されているため、多くの人々が住み慣れた地域から離れることを余儀なくされています。未だに自らの家に帰還する見通しが立っていないことを思うと心が痛みます。
この三年間、被災地においては、人々が厳しい状況の中、お互いの絆を大切にしつつ、幾多の困難を乗り越え、復興に向けて懸命に努力を続けてきました。
また、国内外の人々がこうした努力を支援するため、引き続き、様々な形で尽力していることを心強く思っています。
被災した人々の上には、今も様々な苦労があることと察しています。この人々の健康が守られ、どうか希望を失うこと無く、これからを過ごしていかれるよう、長きにわたって国民みなが心を一つにして寄り添っていくことが大切と思います。
そして、この大震災の記憶を決して忘れることなく子孫に伝え、防災に対する心がけを育み、安全な国土を築くことを目指して進んでいくことを期待しています。
被災地に、一日でも早く、安らかな日々の戻ることを、一同とともに願い、御霊への追悼の言葉と致します。
天皇陛下のお言葉に続き、伊吹文明衆院議長、山崎正昭参院議長、竹崎博允最高裁長官、岩手・宮城・福島の三県の遺族代表が思いを述べた。
各党の談話・声明
・東日本大震災、大津波、原発事故から3年を迎えて - 自民党・東日本大震災から3年を迎えるにあたって - 民主党
・東日本大震災、福島原発事故から3年を迎えるにあたって - 共産党
・東日本大震災および東電福島第一原発事故から3年を迎えて - 社民党
・東日本大震災から3年を迎えて - 生活の党
・東日本大震災から3年にあたってのみんなの党代表談話 - みんなの党
・東日本大震災について 結いの党・江田代表談話 - 結いの党
・東日本大震災から3年を迎えるにあたって - 日本維新の会
・3.11を迎えるにあたって - 新党改革
・東日本大震災に関連する情報・記事一覧
・【全国戦没者追悼式】首相式辞、天皇陛下のおことば - 2013年8月15日