※この記事は2014年03月07日にBLOGOSで公開されたものです

新垣さんが私は普通に会話するとか、それはまったくありません


-あなたが望んでいたことは結局、たくさんの人を犠牲にしても、傷つけても自分が有名になること、名声を得ることではなかったのか。また、この状況を、どう考えているのか。

まず1点目について、人を利用したという気持ちはまったくありません。ただ、ここまで大きくなって、何も言い出せなくなってしまった自分。それが巨大化して私の意図するところではない、誰かという形でこのような大騒動を引き起こしてしまい…。妻にも言われました。妻もまったく知りませんでした。「まだ日本でとどまって、みんなにバレてよかったね」と言われました。もし世界に行っていたら、もっとたくさんの人に迷惑をかけていたので。

-名声を得たかったという気持ちがあったんじゃないんですか

信じてもらえるかどうかわかりませんが、さほどありませんでした

-あなたが愛しているベートーベンやマーラーにたいして、これは冒涜になるとは思わないか

思います。すいません。

-声は聞き分けられないが音は聞こえるとのことだが、例えばピアノのドレミファソラシドなどは何となくわかるのか

キーの高さとかということでしょうか

-これがド、レ、ミというのは区別できるのか

絶対音感はありません。相対音感といって、これにたいして、これはもう少し高いとか低いというのは感じることができます。ですから3年と書いてしまいましたが、3,4年どちらかわかりませんが、なんとなくノックするような音、昔聞こえなかったような「ガタン」とかいう音が聞こえるようになって。それからテレビに出ているか方がしゃべっているような言葉、声とか確認してみても、やっぱり音がねじれて聞き取れないので、何故もっと早く少し聞こえるようになったことを言わなかったのかとおっしゃられるかもしれませんが、結局自分としては手話通訳も相変わらず必要で、口話も読み取ることも必要で、何も変わらない状況だったので再検査を自分から受けようという気持ちに正直にはなれませんでした。そして、音階の問題ですけども、例えばオケのような複雑なものはわかりません。

-絶対音感はないと

はい

-佐村河内さんが書かれた指示書は奥さんが書かれたものだという情報があるが

あれはバカげた話で、妻の母から出た話だそうですが。どこかの番組で、筆跡が佐村河内のものであるという検証がされたという話もきいていますが、義理のお母さんの言っていることはウソで、そういったことに妻が関与するようなことはありません。今でも自分で書いてもかまいませんが、自分の筆跡です。

-それを証明するためにも、色紙とペンを持ってきたので字を書いてほしい

(色紙を書く)雑誌媒体で見ていただければと思うが、妻の字はきれいな字。私の字はきたない。見てもらえばわかると思います

-私の祖母も耳が悪かったが、補聴器を付ければ日常生活に支障はなかった。もし少しずつ聞こえてきてるのであれば、補聴器を試したことはないのか。補聴器がない、耳の悪いままの自分のほうが都合がよいと?

そういうことはありません。補聴器は3つ持っています。東京で買ったドイツメーカーのものが1台。横浜で買ったもの…。髪を伸ばして、補聴器を隠して付けていた時期もあります

-今はなぜ付けていないのか

理解してもらいにくいかと思うんですけれども、音が曲がって聞こえるのは同じなので、付けても意味がないという判断で付けていません

-これまでも今の状態であれば、手話通訳は必須で、いなければコミュニケーションはまったくとれないか

はい。あとは口話を読むという口話術があります。横浜のあるサークルに通いつめてた時期があります。年配の厳しい先生に、手話だけでなく口話も覚えなさいということで。新垣さんとの会話はすべて口話でした。彼とはもう18年ですかね。慣れれば慣れるほど、慣れている人の口話は徐々に読みやすくなりますし、皆さんご存じないと思いますが、新垣さんはほとんどしゃべらない方で、ゆっくりしゃべる方なので、付き合いが長いことも含めて読みやすかったというのもありますし。正直申し上げて、一方的に熱をあげて、私が自分から話すことのほうがおおくて。彼は言葉は悪いですけれど、イエスマンだったので。ほとんど「ここをこうして、こういうふうにしてほしいんだよ」ことを伝えても「うーん」といってみたり、「わかりました」といってみたり。

どうしても申し上げたかったのは、騒動にいたった根源は私ですが、どうしても違うことは違うと訴えたいのでお話しします。新垣さんが私は普通に会話するとか、そういったようなことはまったくありません。

-最初の説明の中で、新垣さんがギャラをつり上げる場面があったと。最初に提示した額と、最終的に折り合った額ではどれくらい開きがあるのか。

ケース・バイ・ケースですが、例えば通常、楽曲の長さとか編成の大きさとかにかかわらず、委嘱料金と考えて、30万から最も高くて100万円なんですよね。今日はお持ちしませんでしたが、一度新垣さんに「もう本当にやめよう」といわれ、「あぁこのままでは才能も何も枯渇して、コロムビアさんが望むものが出来なくなる、まずい」とそのときは、通常80万とか100万とかで次の交響曲をお願いしたのですが、その時2人で交わしたサインと拇印をした契約書のようなものは残っています。それが彼が納得したのは1曲300万円でした。6年間で2曲、3年間で1曲ことですけれども、その1曲について彼は300万円でOKしたということです

-取材の中で、佐村河内さんは精神の病気がかなり強いと仰っていた。取材中もステッキを持って歩いていたし、腱鞘炎として手にサポーターもしていた。これらの病気は本当だったのか。

はい、本当です。耳が悪くなってからですけれども、耳鳴りを起こすようになりまして、サングラスは、フラッシュを長い時間浴びていると耳鳴りが大きくなってしまうと感じ、かけていました。手の腱鞘炎は下手なりにピアノ、シンセサイザーですけれど、ガムシャラに独学で勉強して、ピアノの作品もいつか自分のものがあるのでお聞かせしたと思いますが、練習をすごくちゃんとやっていたこともありまして、、特に左手は薬指一本だけを曲げると筋が痛いので、飛び上がって声がでるぐらい痛いので、サポーターをして、ここの1本の指が曲がらないようにしているだけです。ステッキも、全部耳鳴りの予防で、足が悪いわけではありません。これも耳鳴りが大きくなるとふらつくため、右か左でもどちらかに重心をかけておけば、意識がとられたときに守られる、転ばぬ予防として使っておりました。今日はサングラスも何もかも外してきました。

新垣さんほかを名誉毀損で訴えます


-取材の際に「鬼武者」の創作ノートを見せてもらったが、あれは何だったのか

それは、話の中では、何年掛けてと伝えたか忘れたが、一年掛けて創作ノートを努力して作ったという証をつくりました。捏造しました

-指示書を出して新垣さんが作曲した作品をどのように聞き、どのように修正して世に発表したのか。

文春さんの記事によりますと、私が作った後に新垣さんに修正をお願いしたとか、テープができあがった後に私が聞いて直したなどと書いてありましたが、一度もありません。彼にいつも必ず確認のために一度弾いてみてほしいといったのは、周りの反応が知りたかったからです。それも新垣さんの嘘です。一度もありません。

-どのように判断して修正をするのか

新垣さんの出来た作品に後から修正したことは18年間、一度もありません。まず聞こえている時に、彼のたいする注文はとても誠実なもので、非常に皆さんからおほめをいただいていたので、彼の僕にたいする忠実に作るすばらしい音楽は信じていました。聞こえなくなってからは、確認とかやり直しとかありません

-近くできいてとか、そういうことはないと。じゃあ新垣さんが、嘘をついていると断言していると

はい。新垣さんほかを名誉毀損で訴えます

-障害者に対する思いに嘘はなかったと仰った。義手のバイオリストの少女に対して、自分に謝るのか、あるいはバイオリンを辞めるのかというメールを送っているが、何故あれを送ったのか。また、それにたいする謝罪の言葉は。

(まだ、手話通訳が終わっていないがという指摘にたいして)そういうふざけたことはやめてもらえますか。科学的な検査は出ている。もう結構です。

-一人の少女の人生をもてあそぶことがなぜできたのか

何をもってしてそんなことおっしゃるのか。メールのすべてを提示してできたのか。記事には私の言葉が「中略」、「中略」とあって、私がおそらく優しい言葉を途中で緩和している言葉、全部カットされてますよね。私は父親に対して、美樹ちゃんにたいして、選択を迫ったことはありません。例えば、サントリーホールで「義手をはずして出たほうがいいんじゃないか」とはなした時も、ちょっと本人にきいてみますと、お母さんがおっしゃって、嫌だと。これは自分の妻を介して話したんですが。

-なぜあなたは(少女に)義手を外せと仰ったのか

サントリーホールですから、とても広いので…。サプライズで、お客さんに誰がでるかいわずに、義手のバイオリニストが登場したら、みんなが感動してくれると思いました

-彼女の障害を使って感動させようとしたのか

感動しません?

-舞台の上で義手を付ければ感動すると

僕はそのハンデを乗り越えて舞台にたっていることに皆さん、とても暖かい拍手をいただいたときいているの、それでよかったと思います

-義手に感動するのではなく演奏に感動するのではないか。あなたは義手であることを見せようとしただけではないか。

違います。

-どう違うんですか。違う人の作った曲で、演奏のレベルもわからない。にも関わらず、あなたは「バイオリンを続けたいなら、私に謝れ」というメールを送っている。どういう根拠でそういうメールが送れるのか

そこは話すと長くなるのだが、中学時代がプロのバイオリニストになるには一番大事で、彼女が卓球部に入りたいと言ったので…他のこたちはもっとがんばっている人がたくさんいるのに。。

-あなたはバイオリンの教師でも何でもない。作曲家でもない。なぜそんなことがいえるのか

失礼しました。

-彼女への謝罪の言葉を聞いていません

そういう気持ちはあります。申し訳ありませんでした。ただ、お父さんがおっしゃったような絶対服従を迫ったことには断じて反対します。そういうことは一度もありません。

-選択をして、何月何日までに応えろというのは服従じゃないんですか?

そう思われるのでしたら。はい、すいませんでした。

-髪を切られて印象がかわりました。どういう気持ちから今の姿にかえたのでしょうか

信じていただけるかわかりませんけど、2つ目のホテルに行ったときに、髪が長いとか人前に出て早く謝りたいという気持ちだったので、のばしている場合ではないと思い、妻に切ってもらいました。

-2つめのホテルといいましたか

はい。うちから離れておりまして、ホテルを転々としていましたので

全国の皆さんにさらして謝罪しようという気持ちがあった


-「妻は何も知りませんから」と言うが、奥さんは今回あなたが嘘をついて起こした騒動についてどこまで知らないのでしょうか、この騒動についてどんな風言っていますか。

妻はまずゴーストライターがいたことを知りません。もちろん新垣さんは昔からすれちがったりとか。2人だけの秘密で、文春に書かれているような妻がいるときに新垣さんと私が会話しいて、そそくさと逃げ出したことは18年間1度もありません。妻には新垣が来る前にでてくれと言っていたので、彼がくる時間に妻にはでかけてもらっていた。駅であったよというような話はききましたが、私が普通の会話をして妻が逃げ出したというのは作り話。妻が何を思っているのか分からないが、私に対する怒りはありまして、すごく叱られました。一番だまされたのは私だと

-奥さんのお母さんがあなたはうそつきといっているが。早く実家に戻ってきて欲しいといっているが、奥さんのお母さんに対してどう思うか

妻は妻のお母さんの発言にたいして嘘八百だということで、名誉毀損で訴えるといっています。

-娘さんが母親を訴えるということですか?

そうです。

-調性音楽に共鳴している人はたくさんおり、それであなたの交響曲を評価して演奏していた。今回の騒動で、調性音楽を取り上げることが止まってしまう、もしくは変なものだという人が出てきてしまうということが残念だが、どう思うか

私自身も今となっては自分のついてきた嘘がこのような形で白日になって、これから責任をとってたくさんの方に謝罪していかないといけない。それは別として、今本当にこういう罪や罰があるのは私にとってはよかったと思います。調性音楽にとっては、せっかくの希望の光があたったのに、調性音楽を愛している人の気持ちがなえてしまったり、この先「佐村河内という偽物のあとにつづく」という人たちの気持ちがなえてしまうのはとても残念なことだと思っています

-サングラスで耳鳴り生じるということだったが今大丈夫か

もういいわけはしません、とにかく関係なく顔を全国の皆さんにさらして謝罪しようという気持ちがありましたので

-TV出演は最後ということだが、ちゃんと説明するにはサングラスは必要でないか

してくると叱られると思いましたので、してきませんでした。かばんにはあります。もちろんサポーターも杖もあります

もう音楽家であることはありえない。


-印税、お金に関してはこれからどうするとご自身は考えているのか。

お金というとこれからの生活でしょうか。もう音楽家であることはありえない。自分でも何をするのか、まったく考えられない状態です。それこそ自給自足の生活を田舎でするのか、自分にできることをして、負債があればそれを返していきたい

-質問者によって立って応える場合と座ったままの場合があるが、何か区別があるのか?

私が立った人たちは、私が直接知っていて大切に心の中で思っていたのに裏切った人たち、知人です。すみません。

-二人だけの秘密というが、NHKスペシャルのディレクター、コロムビアで、その事実を一部でも知っている人はいなかったのか

おそらく先ほどお叱りを受けたので、個人名を出してはいけないと思いますが、NHKスペシャルの関係者の方や、あるいは手話通訳の方あるいは妻、ほかにもたくさん巻き込まれて非難を受けている方もいらっしゃいますが、誰もまったく知りませんでした

-口止めをうけたことは

ありません

-出身地である広島市は広島市民賞を取り消した。今回のことで広島の被曝者も怒っているが。

私自身被曝2世です。被災地方とと被曝者の方への思いは同じです。申し訳なく反省しております。

-新垣さんたちを訴えるということだが、誰を訴えるつもりか。また民事・刑事どちらでか。その際の代理人は。

弁護士の方はもう内定しており、来週お会いする予定です。まだ、名前は申し上げられませんが。私個人の意見として、訴える用意はあるということは伝えてあります。新垣さんは絶対に訴えますけれども、他の人についてはそうするべきか、まだ決めかねています。

-印税収入については

詳しい値段は申し上げられませんが、青色申告というんでしょうか、そちら調べてもらえればわかるように、今年初めて黒字になった程度で、今までの人生で黒字だったことはありません。それまでずっと赤字でした。妻には、現代音楽のご教授代ということで、嘘をついてお金を下ろしてはらっていました。調性音楽は自分でつくれるのですが、ただ完璧な現代音楽と融合した音をつくるために、新垣さんのご教授が必要だということで、支払っていました

-裁判費用はどこから出すつもりか。印税を使うつもりなのか

それはまだ何も考えておりません。すいません。

-ホテルを転々としていたということだが、問題発覚後、これまでどうしていたのか。

横浜を中心にホテルを転々としており。

-一部情報では埼玉にいたという話もあるが。

横浜を出たことはありません。一番最初が、横浜スタジアム前の東横インが最初で、そこから出発して横浜を行ったり来たりしていました

-髪型については妻に切ってもらったということだが、指示はしたのか

いや、お任せする、という形で。妻は元美容師だったので。

-一部スキンヘッドという情報もあるが、その髪の毛は地毛なのか

その話は初めて聞きました

-奥さんはこれまでどのような役割を果たしてきたのか。また離婚を希望されているか

妻から、離婚ですか。妻とは18年間ではないが、11年間くらい、ろう者の妻として、音楽に加担したことはありません。この問題が発覚した時に、私は第一声で妻に「離婚してくれ」と申し出たが、妻には「しないよ」と言われました。妻は仕事には一切、関わっていません

-聴力はいつごろから聞こえづらくなり、まったく聞こえなくなり、いつごろ回復したのか

年数はわからないですが、自分が24歳のときに左の耳が聞こえづらくなり、耳鳴りがするようになって、それがどんどん聴力が下がるとともに耳鳴りが大きくなって、やがて左の耳が使い物にならなくなって、そのころに補聴器を買っています。次は右の耳も同じような状態になり、1999年には一度、音がまったくなくなったと自分で感じました。これは本に書いてあることが本当です。

ただその後、何カ月かたって補聴器をすると、また少し音が聞こえるようなことが一年間ぐらい行ったり来たり続きまして。その前に、99年2月ころだったか、完全に耳が聞こえないと思いこんで、北里大学病院というところにいきました。その際に『これはすぐに入院が必要』と言われ、絶対安静と点滴治療と酸素室というのがあるらしいのですが、それが必要だということだったが、その2カ月後にライジングサンのお披露目を控えて、恥ずかしい話ですが、そのころ新垣さんに指示書を一生懸命書いていましたが、入院してしまうと曲が止まってしまうのでプロデューサーと相談し、入院はあきらめてくださいといわれて、入院をあきらめました。それから3年くらい前から、まず「ガタン」「ゴトン」という音を感じるようになって。最初に気付いたきっかけは妻が出かけて私が鍵を掛けるんですけれども、妻が帰ってきて昔は閉じ込められてガンガンやったりしているのも聞こえなかったのですが、それがなんか聞こえる。玄関近づいてみると半分はいて「あけてくれ」といっている。そんな感じです。

-残りの質疑は随時追加していきます。

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