存命中の世界最高齢の犬“トビーキース”(画像は『Guinness World Records 2022年4月15日付Instagram「Oldest dog living」』のスクリーンショット)

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米フロリダ州パームビーチ郡グリーンエイカーズで飼われているオスのチワワ“トビーキース(TobyKeith)”が3月16日、21歳と66日で「存命中の世界最高齢の犬」のギネス認定を受けた。チワワの平均寿命である12〜18歳を大きく上回る大記録で、飼い主が長生きの秘訣について語った。

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2001年1月9日生まれのオスのチワワ“トビーキース”が先月16日、21歳と66日で「存命中の世界最高齢の犬」に認定された。21歳のチワワは人間では約100歳にあたるそうで、飼い主のジセラ・ショアさん(Gisela Shore)は「トビーキースを自宅に迎えたのは2001年、まだ生後数か月の頃でした」と当時を振り返り、このように続けた。

「動物シェルター『ベギー・アダムス・アニマルレスキュー(Peggy Adams Animal Rescue)』でボランティアをしていた時、ある職員から『老齢のカップルが、これ以上世話をすることができないと子犬を手放そうとしている』と聞きました。私は2人と面会し、“ピーナッツバター(Peanut Butter)”という名前の小さな子犬を紹介してもらいました。そしてその後、名前をトビーキースに変えたのです。」

実はジセラさんが「トビーキースは世界最高齢なのでは?」と意識したのは愛犬が20歳になった時で、「友人や家族は『ワオ!』と驚き、誰もが『私の知る限りでは最高齢』と言っていました。そして記録が正式に認定されると、周りは喜びに沸いていました。私も自然と笑顔がこぼれましたよ」と明かしている。

ただ記録達成に沸いたのは人間だけでなく、トビーキースもお風呂に入り、爪の長さを整え、車でお出かけするなど特別待遇を受けたそう。20年以上を共にする愛犬とジセラさんとの絆は固く、「トビーキースは私のボディガードなんですよ。どこに行くにも後ろから付いてくるし、テレビを見る時は私の上に横になります。本当に可愛くて仕方ないのです!」と語る。

ジセラさんはトビーキースのほかにアメリカンブルドッグの“ルナ(Luna、7)”、チャイニーズ・クレステッド・ドッグの“ララ(Lala、3)”、そしてタイハクオウムの“ココ(Coco、28)”とヨウムの“コキー(Coqui、32)” を飼っており、他の動物たちとの関係についてこう話している。

「トビーキースは2匹の犬たちと遊ぶのはもちろんのこと、ココと特別な絆があるのです。よく後ろにくっついて、一緒に歩き回っていますよ。」

またトビーキースの一日について、「大抵朝6時半に目覚め、散歩に出かけてから食事をします。好物は七面鳥のスライスで、その後は短い距離を散歩したり、私が自宅で仕事中は作業机のそばで寝ています」と説明し、「とにかくよく寝るのですよ」と笑った。

なおトビーキースは心臓に病気を抱えているものの、大きな問題はないとのこと。20年以上にわたり150匹以上の犬たちの里親になってきたというジセラさんは、トビーキースの健康の秘訣について「規則的な運動をすること、そして甘いトリーツを摂らずに野菜や米、鳥肉を含むヘルシーな食事をしていることが大きいですね」と明かし、長寿の鍵についてはこう述べた。

「ヘルシーな遺伝子とヘルシーな食事。そして一番大切なのは温かい家庭でしょうね!」

ちなみにギネス公認の世界最高齢犬は、オーストラリアのビクトリア州で約20年間牧牛・牧羊犬として活躍したオーストラリアン・キャトル・ドッグの“ブルーイー”で、1939年11月14日に29歳5か月で亡くなっている。

画像は『Guinness World Records 2022年4月15日付Instagram「Oldest dog living」』『Guinness World Records 2022年4月14日付「World’s oldest dog confirmed as 21-year-old chihuahua TobyKeith」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)