引っ越しの際、新しく買うものばかりに気をとられて、不用品の処分に手をつけるのが遅れた…。そんな経験ありませんか? 早い段階で始めれば、お得に、かつスムーズに処分できるものがたくさんあります。今回は、処分に出遅れた日刊Sumaiライターが、反省も含めてコツを紹介。もし、引っ越しの予定がなくても、家じゅうのものを整理するのに役立つアイデアです。

大型の家具や家電ほど早めに処分を考える

筆者の場合、古くなった家具や家電は、引っ越しを機にできるだけ「買い替えたい派」。なぜなら、処分の方が大変と思うからです。引っ越してから数年で買い替えそうなものは、思いきって新しいものにしておいた方がベター。結局はコストと労力のカットにつながります(もちろん、考え方は人それぞれですし、ものによっても変わってくると思います)。

筆者は古いタンスを2つ新居に持って行きましたが、おしゃれでコンパクトなものに買い替えたいと思っている今、とても後悔しています。

大型家具の処分は、引っ越し業者や不動産の方に相談してみましょう。もちろん、ジモティやメルカリで処分するのもアリです。

家電などの処分で、市のクリーンセンターを利用するなら、自治体によっては予約が必要。予約が取りにくいこともあるので、早めにアポイントをとりましょう(この記事を書いている現在、筆者が住む自治体では、予約がとれるのは1か月先となっています)。

また、家電によっては、自治体で引き取ってくれないものもあるかもしれません。近くの家電販売店にも、あわせて引き取りについて、問い合わせてみましょう。

 

服、雑貨、食器はフリマアプリなどで販売

今まであまり着る機会のなかった服なども、処分するチャンス。タンスの肥やしになっているものは、新居に持っていっても使わないことが多いです。いただきものの食器や、引き出しに眠っている雑貨も同様。普段は躊躇(ちゅうちょ)しがちなアイテムも、引っ越しを機に減らしてみましょう。

ギリギリに準備を始めてしまった筆者の場合、ただ捨てるだけになってしまいました。早めに動いていれば、フリマアプリなどで販売したかったところです。新居で使う雑貨購入費はいくらあっても困りませんから、余裕をもって賢く処分をするべきでした。

 

読まなくなった書籍は捨てずに古本屋を利用

できれば、書籍も厳選して、新居には持っていきたいところ。数が多かったり、フリマアプリで売れそうになかったりするものは、筆者の場合、古本ショップを利用しました。

数十円にしかならないものも多いですが、資源ゴミの日を待たず、自分のタイミングで持ち込めるのがメリットです。値段がつかないものは、処分をお願いできる古本ショップもあります。

大量のウエスを準備。家じゅうをピカピカに

引っ越しで、今まで住んでいた部屋を引き渡す際は、部屋をきれいにする必要あります。そのため、ぞうきんをたくさん使うことに。買って準備してもよいけれど、手持ちのものを整理して出てきた、くたびれたタオルやTシャツをぞうきんにしてしまいましょう。処分もできて一石二鳥です。

賃貸していた部屋をきれいに使っていたなら、引き渡しの際にいくらか返金があることも多いです(※編集部注)。筆者の場合、不動産業者の方から、「多少のことは水回りをきれいに掃除していてくれたら目をつぶる」と言われました(もちろん、今までお世話になったので、きれいにして返したいという気持ちもありました)。

筆者は10年近く住んだ部屋を引き渡したときに、「きれいに使ってくださりありがとうございます」と言っていただきました。笑顔でのお別れは、清々しく感じました。

引っ越しが近くなると、やることもいろいろあって、ものの整理や処分に、なかなか時間をかけられません。不要品を賢く処分して、新生活をスムーズにスタートさせるためにも、ぜひ余裕をもって始めてみてください。

 

※戻ってくる敷金の金額は、原状回復費用を差し引かれた残りの金額です。普段の生活での汚れや傷、経年による劣化や故障などについては、回復する義務はありません。ただし、契約の内容によっては借主が負担するケースも。契約内容と国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」を確認してみましょう